中邑スタイル

 昨日は後楽園ホール昼夜2連戦。昼はドラディション、夜は新日本プロレスだった。順番から行けばドラディションだが、やはり夜の中邑真輔VS棚橋弘至のIWGP戦について書きたい。1・4東京ドームで棚橋から中邑に王座が移動したばかりだが、棚橋は春の祭典NJCを勝ち上がり、現時点での新日本のトップであることを実証してリマッチ=挑戦権を掴んだ。シチュエーション的には最高だ。
 後楽園ホールは超満員。立ち見客が膨れ上がっている光景は久しぶりのような気がする。振り返ると、去年のNJC決勝の永田VS真壁あたりから後楽園ホール大会に熱気が戻ってきた。あれから1年…この熱が両国、東京ドームまで波及することを願いたい。
 さて、注目のタイトルマッチは…私的には1・4東京ドームより見応えがあった。共に自分の技を大切にして、試合のペースを自分に引き寄せようという感じでいたずらに大技を出すことはない。たとえば、開始5分過ぎまでの段階で王者・中邑はヘッドロックを中心に試合を組み立て、出した技は基本のボディスラムぐらいなものだった。
 先に試合を転がしたのは棚橋。巧みに足攻めでペースを掴んでテキサス・クローバー・ホールドの布石を打つ。中邑が雪崩式ランド・スライドを狙えば、棚橋はそれをパワーボム、だが中邑は下から三角締め、その三角締めをテキサス・クローバー・ホールドに切り返す棚橋…といった高度な読み合いも展開された。
 最後も見応え十分。棚橋はスリング・ブレイド2連発、ハイフライフロー、中邑もランド・スライドと決め技を出したが決まらない。奥の手として巻き込み式の飛びつき腕十字を決めにかかった中邑だが、これを見切った棚橋は丸め込み、決まらないと見るや、すかさずジャパニーズ・レッグロールに入ったが、カウント2で中邑が腕十字に切り返す。私は腕十字というフィニッシュは好きでなないのだが、この中邑の切り返しはビシッと決まった。文句のないフィニッシュだった。
 正直な話、私は、今まで中邑真輔に魅力を感じていなかった。それは中邑をプロレスラーとしてイメージしにくかったからだ。だが、この棚橋との防衛戦を見て、腕十字でも様々な表現ができるのだなと感じた。今後、世界や他団体にも目を向けるというが、その中で「一番すげえのはプロレスなんだよ!」という言葉に説得力を持たせられるようなオリジナルの中邑スタイルを築いていってほしいと思う。

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