火薬庫と化したドラゲー

 私はドラゴンゲートの大会は基本的に月1回、後楽園ホールで観るというペースだが、3・20大田区に向って何やら不穏な空気が漂っている。
 2・8後楽園以来の昨日の後楽園でもハルクとYAMATOの関係はギクシャク、マッスル・アウトローズも分裂寸前といった感じだし、タイフーンではCIMAと斎了の関係がおかしくなっていた。そろそろ勢力分布図がリセットされる時機にきているのだろうか?
 そして、それに加えて昨日は新たな選手が2人登場した。まずはゼロワンMAXを主戦場にしているエルブレイザー。2・26新木場でモッチーのインター・ジュニアに挑戦したのを機に、かつて闘龍門XでミニCIMAとしてファイトしていたことをカミングアウト。闘龍門がドラゴンゲートに変わったために、闘龍門X所属という微妙な立場にいたエルブレイザーはドラゲーのリングに上がることなく、その後に諸々あってエルブレイザーになった。
 休憩時間前にモッチーの呼びかけでリングに上がったエルブレイザーはCIMAにペコリと一礼すると、
「途中で違う道を歩んできましたが、このリングに上がることが夢でした。今日、その夢が叶って嬉しいです。3月20日の大田区に出場します!」
 と挨拶。タッグ・パートナーを買って出たのはエルブレイザーの空中殺法に注目していたというPACだ。対戦相手には、かつてエルブレイザーをしごいた鬼コーチのアラケンが岩佐との統一タッグ王者コンビとして胸を貸すことを名乗り出た。
 ただし、緊張のあまりエルブレイザーのマイクは噛み噛み。
「いや、こんなにお客さんが僕のことを知っているとは思わなかったし、凄い緊張しました。足が震えっぱなしでしたよ。先輩たちがズラーッとリングにいて…役者が違いました」
 と、普段は何事にも動じない神経の太さがウリのエルブレイザーが汗びっしょり。そこにPACがやってきて「ショッパイ、マイク。セイム」と、お互いのマイク・パフォーマンスのショッパさを悔やんでいたのが笑えた。
 エルブレイザーは歓迎ムードだったが、問題はメイン終了後に乱入した谷嵜なおきだ。谷嵜は06年6月にマッスル・アウトローズから離脱して、そのままフリーに。様々な団体に上がりつつもエルドラドを主戦場にしていたが、3月1日にエルドラドを円満離脱したばかりである。
 2月28日のダイアリーで書いた通り、谷嵜はプロレスに悩んでいた。「プロのプロレスラーになりたい」とも言っていた。悩んだ末の結論がエルドラド離脱→ドラゲーへのUターンだったのだろうが、迎える側の気持ちが複雑なのは当然。
「会社が苦しい時に勝手に辞めて、他団体で食えなくなったから戻って来たのか!? 大田区で俺と一騎打ちをしろ!」
 と迫ったのはYAMATO。ここでDoFIXERで先輩だった斎了は、
「谷やん、ドラゲーの勘を戻すためにも明日の越谷でタッグで俺とやってみないか?」
 と好意的に呼びかけた。斎了がアンソニーをパートナーに指名すると、谷嵜のパートナーにはゼロワンMAXで谷嵜のファイトを見ていたモッチーが名乗りを上げた。これも好意的な態度だ。
 その一方では、CIMAは苦々しい表情を浮かべ、鷹木やハルクも固い表情。ファンの反応も歓声とブーイングの半々。そしてYAMATOが花道を引き揚げていくところをCIMAが凄い剣幕で掴みかかって顔面にパンチ! ただならないCIMAの怒りにタイフーンとニューハザードのメンバーが慌てて割って入った。
 このところCIMAとYAMATOの抗争めいた感じもあったが、このCIMAの怒りはそれを明らかに越えたもののように見えた。それは谷嵜がドラゲーに再び上がるきっかけを作ったYAMATOの勝手な言動への怒りではなかったか…。
 それぞれのユニット内での不協和音、そしてエルブレイザー、谷嵜なおきの参入…今、ドラゲーは危険な火薬庫と化している。ここにポンと火種を放り込むのは誰だ!?

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