覚悟のGHC戦

「日本武道館は気持ちの戦いになると思います。何を食らっても、何をされても立ち上がって勝つ。自分自身に勝ってベルトを獲りたいと思います」(森嶋)
「森嶋はこの1年で経験を積んだし、体もある。ぶっちゃけ、総合的には俺を上回っていると思うよね。俺に何かあるとしたら気持ちだけ。やる前から気持ちで負けられないんで、自分の気持ちに勝って、悔いのないように戦いたいよね」(三沢)
 昨日の日本武道館におけるGHC戦を前にして両雄はこんなことを言っていた。ふたりとも、自分との戦い、自分の心との戦いだとしていた。
 昨年1・21日本武道館で三沢に挑戦した時の森嶋は精神的に負けていた。武道館でのタイトル挑戦という経験したことのない大舞台のプレッシャーに押し潰されていたのは、入場時から明らかだった。以前から指摘されていた気の弱さが大事な場面で出てしまったのである。結果、試合開始早々に脳震盪を起こして意識が吹っ飛んでいた三沢のエルボーに散った。
 だが、その後、ROHに渡って世界王者になり、アメリカと日本を股にかけて20度の防衛を重ねた経験は大きい。どんな舞台でも戦える勝負度胸を森嶋は身に付けたのだ。
 一方の三沢は背水の陣。今のコンディションからしたら、145キロの森嶋の猛攻を真正面から受けて止めたら大アクシデントにつながりかねない。そこに怖さがあったら、とてもノアのチャンピオンは務まらない。本当に三沢にとっては森嶋との勝負というよりも、自分のコンディション作り、自分の恐怖心との戦いだったと言っていい。
 果たして試合は両雄覚悟の戦いとなった。森嶋は三沢のエルボーを敢えて真正面から受け止める。ディフェンスしたらスーパーヘビーの怪物性が薄れるから、ここは意地でも真正面から受け止め、受け身を取ってダメージを軽減するよりも踏ん張ることがプロとしての意識だ。結果、森嶋は試合の途中で脳震盪を起こし、意識が吹っ飛んだ。
 三沢も真っ向から森嶋の重量感ある攻撃を受け止めた。これこそが四天王時代からの三沢のスタイルなのだ。そして昨年1月と同じように、三沢も脳震盪を起こし、こちらも意識が飛んでいた。
 最後は勝者も敗者も救急車で病院へ。ノアの世代交代をかけた激突は本当に過酷だった。共に意識が飛んでいたから、内容的には高度な試合ではなかったかもしれないが、両雄の覚悟はしっかりと伝わってきた戦いだった。
「強いチャンピオンに勝って嬉しいです。試合で勝ってもノアの象徴は三沢社長。その三沢社長に負けないように築き上げていこうと思います。このベルトを持つことは責任も伴うんで、自分色に染めながらノアを面白くしていきます。よろしくお願いします…」
 ハッキリしない意識の中で新王者・森嶋はしっかり語ってくれた。今、ノアは新時代へ――。

「覚悟のGHC戦」への5件のフィードバック

  1. 昨日の三沢対森嶋戦G+で見ました。
    見た感想はサイコロジーのない試合だった。
    森嶋も必殺技のラリアット、バックドロップを突然だしたりサイコロジーのない攻防があった。
    必殺技はここで出してくれという時に出さないとダメ。
    タジリに批判されそうな試合だった。

  2. 昨日はゼロワン行ってきました。
    とにかく会場の熱気がすごかったです!
    これぞ「対抗戦!」っていう感じで、まだまだプロレスは元気だなと思いました!
    ノアのタッグリーグ健介勝彦参戦には驚きました!楽しみです!

  3. 三沢、森嶋はプロなのだから体をきちんと鍛えてリングに上がったほしい。あの腹の出た体は本当にどうにかしてほしい。
    丸藤、KENTAを見習ってほしいと思います。丸藤、KENTAの鍛えられた体はすばらしいですね。
    煽りVなどを流したらもっと感情移入できて試合は盛り上がると思います。日テレに頼んで作ってほしい。
    森嶋はタジリにまた批判されないように試合内容をもっと頑張ってほしいです。

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