これからがスタート

「今は何だかわからないプロレスもあるので、偉大な先輩達が胸を張れる“強いプロレス”を守っていきます!」
 昨日の両国国技館でカート・アングルを制してIWGPベルトを統一した中邑真輔は言った。1月発売のGスピリッツ第5号で『今、改めてファンに問う 強くないプロレスは好きですか?』というタイトルで大晦日&1・4東京ドームについて本音丸出しのかなり辛辣な座談会を行なったが、それに対する答えのように聞こえた。
 まさに新日本の命運が懸っていたと言っていい昨日の真輔VSアングル。真輔にとっては勝つことが最優先だった。本人も「勝ちにこだわって、いつもと違うペースだったかもしれないけど…」と言っていたが、本来だったらもっと様々な攻防ができたと思う。試合内容だけを言えば、アングルVSカシン、アングルVS永田の方が上だったと思う。でも、昨日に限ってはあれでよかったと思っている。
 真輔はアングルをよく研究していた。ショーン・マイケルズのようにアングルスラムをDDTに切り返したり、アンクルロックをクルリと回転してスリーパーに取る。“アングルのアンクルロックか、真輔の腕ひしぎ十字固めか?”というシンプルさは、大技の攻防よりもスリリングだった。その上での勝利は価値がある。
「今日から本当のIWGPです。これからが本当のスタートです!」
 そう、今ようやくスタートラインに立ったのだ。私は今まで真輔について厳しいことを言ったり書いたりしてきたが、それは彼が本当に新日本のトップに立ってもらわなければ困るからだ。何度も書いているが「プロレスが一番すげえんだよ」と言うなら、その凄さを見せてほしい。きっちりと伝えてほしい。「これが中邑真輔だ!」という強烈なカラーを持ってほしい。IWGPのベルトと一緒に大きくなってくれることを望むばかりだ。とりあえずは「おめでとう!」と言いたい。
 さて、真輔の快挙の裏では永田が試合前に体調不良を訴えて、脳梗塞の疑いありということで病院に向かい、後藤洋央紀戦が中止になるというアクシデントがあった。昨日の時点ではCT、MRI検査共に異常はなく、今日、改めて精密検査をするという。永田は新日本が最も苦しい時代から今日まで、時には矢面に立ち、時には踏み台になって支えてきた男。いろいろダメージの蓄積もあるのだろう。神様がくれた休養だと思って、ここはジックリと治療に専念してもらいたい。

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