大盛況の中で新日本発進!

 超満員札止めの2005人。昨日の後楽園ホールにおける新日本プロレス新春シリーズ開幕戦はいい盛り上がりだった。メインが井上亘と田口隆祐のIWGPジュニア、セミがディック東郷&TAKAみちのくに稔&プリンス・デヴィットが挑んだIWGPジュニア・タッグ。冷静に考えれば思い切ったマッチメークだが、こうした冒険、実験も必要だろうし、その下のカードが充実していれば問題はない。
 様々な団体を観て、改めて新日本を観た時にいつも感じるのは選手層の厚さ、そして選手たちの基本的なレベルの高さだ。今の私はプロレス団体をメジャー、インディーに分けて考えたりはしないが、それでも新日本を観ると「やっぱりメジャーだな!」と感じる。それは選手たちの基礎体力であり、体のサイズであり、技の当たりの強さが違うからだろう。
 昨日はいずれの試合も盛り上がったが、前半戦ではやはり金本&内藤VS田中将斗&日高郁人の新日本VSゼロワンMAX。この手の戦争になると金本の存在感は際立つし、内藤の成長振りもわかる。対する将斗は完全に“敵地に乗り込んできたモード”に入って新日本ファンの感情を煽り、日高の技巧には新日本ファンも「巧いな!」と反応していた。この両団体の対抗戦がどこまで盛り上がっていくか楽しみだ。
 休憩後の後半戦では、まず永田&棚橋VS中邑&後藤というカードで“今の新日本の主役”が揃い踏み。このカードをセミ前に持ってきてしまうのだから、ある意味で贅沢だし凄い。そして若い人間の中で存在感を発揮する永田はやはりベルト云々を抜きにして新日本のエースだという印象を受けた。
「1・4東京ドームのカート戦で完全燃焼してちょっと気が抜けたんだけど、あれで俺の第1章は終わり。今日からレスラー人生折り返しの第2章と思って戦っていきたいね。若い世代に混じっても遜色のないものを見せていける自身もあるし、ある意味では彼らを目標にやっていきますよ」
 と笑った永田。1・4東京ドームで中邑にIWGP王座を奪われた棚橋も、
「ベルトを失くしても、自分自身に酔いしれていますよ。昇る太陽に敵うやつはいませんから。2・17両国でAJスタイルズを制して世界規模じゃなく宇宙規模で棚橋弘至を発信していきます」
 とナルシスト・キャラ(?)を全開にして再起を誓う。カートとのIWGP統一戦を控えた中邑、この日は永田にフォールを許したものの、2・17両国でのシングルによる雪辱を誓う後藤も気合いが入っている。2008年の新日本はこの4人に懸かっているのだ。
 セミのIWGPジュニア・タッグは職人・東郷&TAKAに稔&デヴィットが食らいついていく好試合。早くもタッグ・ベストバウト候補と言っていい内容だった。そしてデヴィットが東郷をフォールしたのが大きい。この半年ぐらいデヴィットの評価が高まっていたが、これでワンランク確実にアップした感じ。ジュニア戦線はさらにボリュームアップしていくだろう。稔は2・27両国でライガー&AKIRAを挑戦者チームに指名したが、さらに裕次郎&内藤、ゼロワンMAX、昨年11・11両国でデヴィットとのコンビで敗れているTNAのセンシ&クリストファー・ダニエルズを氏名。稔&デヴィットのプリプリ(プリンス・プリンス=稔が命名)は新日本ジュニアに新たな風を吹かせる。
 メインのIWGPジュニアは正直、辛かった。セミのジュニア・タッグが良すぎたことと、挑戦者の田口が太腿肉離れ、さらに首を痛めていて最悪のコンディションだったのだ。王者の亘も試合をコントロールするところまでには至らず、ドタバタした印象の試合になってしまった。王者・亘も、挑戦者・田口も唇を噛んだが、これも経験とするしかない。
 最後に、この日、会場で目立っていたのは『魂こめて!新日本プロレス!!オレ達は強い新日本が見たいんだ!!』という真っ赤な横断幕。現在発売中のGスピリッツ第5号の東京ドーム特集にしても過去の対抗戦を検証することで、いかに新日本がいい意味も悪い意味も含めて勝負にこだわった戦闘集団だったかを紐解いた。そう、2008年のテーマは『強い新日本プロレス』だ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です