テンコ盛りのDDT

 昨日は久々に後楽園ホールでのDDT。例によって様々な趣向で楽しませてくれた。第2試合の男色ディーノにKooが挑んだエクストリーム選手権はノー・ノーDQマッチ…つまりは反則禁止の試合。髪を掴んでも駄目、パンチも駄目、ロープ・ブレイクもすぐに離れなければ駄目、もちろんディーノの股間攻撃も駄目!反則自由として広く知られるノーDQマッチと正反対の試合形式を考えるというのはDDTならではのセンスだ。
 注目はマッスル坂井の“プロレス大賞新人賞への道・涙の5番勝負第2戦”と銘打たれた坂井と森嶋猛の一戦。前回の後楽園で関本大介と第1戦を行ない、11・18名古屋の『愛プロレス博2007』では6人タッグで鈴木みのると高山善廣にボコられて逞しくなっている(?)坂井の善戦が期待された一戦である。果たして…5番勝負ではシリアスなファイトに徹する坂井はビビリ気味。それでも森嶋相手にひ弱に見えない体格だということを改めて認識できたし、森嶋に投げっ放しのドラゴン・スープレックス、ラリアットを決める場面も。とはいえ、試合はすべてを森嶋がコントロール。今年に入っての森嶋は、本当に誰が相手でもいい試合をするようになった。あの体で巧さを身に付けたのだから来年が楽しみだ。最後はきっちりと必殺バックドロップでケリをつけたのは、森嶋ならではの坂井への礼儀だろう。
「みんな、僕に向かってくる姿をみたいと思っていたはずだから、やる気をもっと出していけばいいんじゃないですかね。体も大きいんだから。何か昔の僕みたいで、自分がもっと重いというのを自覚した方がいいと思います。独特の間を持っている選手なんで、それは勉強になりましたけど、ダメージはないです。DDTのファンはどう思ったかはわからないですけど、僕は面白かったです。こういうプロレスも僕の中では面白いですね。僕が言うのもあれですけど、すべては日々の積み重ねなんで、坂井選手には頑張ってほしいです」
 と、森嶋。ちょっと前は口下手で、思ったこと言葉で表現できなかった森嶋だが、今ではポイントを押さえてきっちりとコメントできるようになった。
「悔しいです。僕が攻めているのも、わざと攻めさせている感じだし、今、自分ができることを全部やっても余裕で受け止められました。僕は実力が足りてるとは思わないですけど、それでも森嶋さんの凄さをDDTのリングで出せられなくて、プロレスラーとして悔しいことだらけです。もっと凄い試合、ガンガンやり合える試合をやらなきゃいけないのに…。今すぐ、もう1回とは言えないですけど、そういう風になれ状況を自分で掴んで、もう一度ぶつかって、お客さん全員が満足でいる試合をやって勝てるように頑張りたいと思います。僕みたいな選手と対戦してくれてありがとうございました」
 と、一方の坂井は意気消沈。でもシリアス・モードの坂井も不思議な魅力がある。ぜひ、マッスルとシリアス系を両立できる選手になってもらいたい。
 さて、この日のDDTはテンコ盛りだ。マイケル中澤が瞑想ポーズ、ヘッドシザースの倒立抜けという禁断の西村ムーブで人造蛇人間ナガイダーを激怒させ、そのナガイダーは試合後に高木三四郎の説得によって長井満也に戻り、その長井の代わりに同じ無我ワールド・プロレスリングの後藤達俊がゴトウダーに変身するというサプライズあり。
 セミのKO-Dタッグ選手権ではプリンス・トーゴーがディック東郷となって相棒のアントーニオ本多、さらには盟友Kooを裏切って大鷲&諸橋と合体、新ヒール・ユニットのメタル・ヴァンパイアを結成。これによって今年1年、DDTを席捲したaWoは消滅した。メインのHARASHIMAにMIKAMIが挑んだKO-D無差別級選手権はラダーを間に挟んでのハードな試合に。ベルトを守ったHARASHIMAは王者にふさわしいムードを身に付けたし「それは鍛えるからだー!」の妙なテンションのマイク・アピールもすっかりファンの間で定着している。
 お笑いテイスト、新しい展開、そしてシビアなタイトルマッチ。たっぷりと堪能させてもらいました!

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