天使から神へ…

 今、私には気になっている選手がいる。大日本プロレスの“黒天使”沼澤邪鬼だ。9月17日の『S-AREA』に一緒に出演したが、それまでほとんど接点がなかった選手。新人時代の記憶は皆無。それもそのはずで、私は99年1月に週刊ゴング編集長から編集企画室長になったが、沼澤のデビューは私が週刊の仕事を離れた後の00年11月だったのだ。だから私が沼澤邪鬼という存在を意識するようになったのは去年あたりからである。
 キャリア7年足らず。大日本の中で考えても後輩になるのは井上勝正、大橋篤、EAGLEプロレスから移ってきた今井計だけだから下から数えた方が早い。それが大日本の頂点であるBJW認定デスマッチ王者になり、“神”としてカリスマ性があるのだから大したものだ。
 見かけはいかにもインディーのヒールという感じだが、単なるクレージー・ファイターではなく、知性を感じさせるところが沼澤の神秘性につながっている。
「何で神なの?」と無粋な質問をぶつけたら、
「黒天使を名乗ってますけど、天使は神の使いですからね。僕は天使から神になりたいんですよ。神は人々を幸福にさせる存在。僕は会場に来るお客さん、プロレス・ファンを幸せにできるようなプロレスラーを目指しているんです。デスマッチ王者になりましたけど、このベルトは佐々木貴が高めてくれた。その佐々木から奪った僕の責任は大きいです」
 アパッチ9・23後楽園ではウインガーに、大日本9・24後楽園のデスマッチ・ロイヤルランブルではアブドーラ・小林にフォールされてしまった沼澤。沼澤は本当の神になれるのか!? この10月、実力と感性が試される。

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