レッドラインでの戦い

 これまで全日本プロレスGAORA中継の解説で何度か経験しているが、夏の大田区体育館は暑い! 昨日のドラゲー大田区も暑くて熱かった。あの古い体育館がドラゲーによって夢空間になった。そこに吸い寄せられた観客は4622人(超満員札止め)。暑くて熱いのは当然である。
 うだるような暑さの中でドラゲーの戦士たちは非日常空間を見事に作り上げた。オープニングでPACの空中技に酔い、第2試合ではストーカー市川と菊タローに笑わされ…と、試合ごとにテイストが違う。ハイスピード&妙技の攻防もメリハリがあるから、単なる技の品評会にならないし、飽きることもない。きっとプロレスを初めて観た人でも楽しめる最高のパッケージだろう。
 さて、メインはCIMAに土井が挑んだドリームゲート選手権。正直な感想を書かせてもらえば、ビッグマッチのシングルでのメイン、しかもタイトルマッチということで土井にいつもの弾けっぷりが感じられなかった。あらゆる面でCIMAが上回っていて、どんなに土井が優勢になってもベルト移動は感じられない試合だった。でも、それは表面的なことでCIMAのダメージは深刻だった。バックステージに戻るとバッタリと倒れてしまったのだ。
 腰から下にシビレがあって、しばし大の字に。それでもサイン会には出て行ったからプロ。だが、これが限界だった。何と救急車で運ばれる事態になったのだ。酸素マスクを付けられ、首も固定されてストレッチャーに乗せられたCIMAの足は痙攣していた…。
「今日のリング上の暑さは異常でしたよ。俺は6人タッグ(フジイ&K-nessと組んで鷹木&サイバー・コング&飯伏相手にトライアングルゲート王座防衛)だったから、まだ何とかなりましたけど、あの中でシングルで25分以上もやるのはキツイ。それにCIMAは、この日のために絞るだけ絞って炭水化物を摂っていませんでしたからね。脱水症状じゃないかと思いますよ」
 と、モッチー。
 ハード・スケジュールの中でも体をキッチリと作り、どんな環境でも最高の試合をしないと気が済まないCIMA。土井はCIMAのシュバイン・レッドラインに力尽きたが、CIMA自身もドラゲーのカリスマとして常にレッドラインで戦っている。

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