惜しまれる引退

 昨日、全日本の事務所でブルート一生の引退記者会見が行なわれた。残念ながら、どうしても外せない用事があって行くことができなかった。
 ブルートはアマレスから馳センセーが全日本に引っ張った選手。馳センセーに会うたびに「杉浦はちゃんとやってる?」と聞かれたものだ。
 04年にはグレコローマン120キロ級で全日本学生王者になり、アジア選手権フリースタイル120キロ級4位にもなっている猛者だが、素顔はおっとりとしていて穏やかな若者だった。新弟子時代からいつもニコニコしていて、我々マスコミとっては癒し系。それがリングでも出てしまい、およそ“ブルート”というリングネームは似つかわしくなかった。きっと武藤は「荒々しいレスラーになれ!」と、このリングネームを付けたのだろう。
 大学1年の時に右肩を痛め、それをプロになってから悪化させて去年の10月に手術。今年の春には「そろそろ試合ができそうです」とニコニコと話してくれたっけ。5月にはカナダに渡ったが、ワイヤーで止めていた骨の土台にヒビが入ってドクター・ストップがかかったという。
 本当に残念。194センチ、140キロの体は、大型が少なくなった今の日本プロレス界にとって、大きな宝だった。
 でも、25歳で踏ん切りをつけて第2の人生を歩もうという決意は大したものだと思う。穏やかな癒し系の根っこにある人間としての強い芯を感じる。正味1年のプロレス人生だったけれど、その笑顔でこれからの新たな未来を切り拓いていって下さい。

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