現場主義

 私が週刊ゴングの仕事として最後に取材した大会は3月11日の後楽園ホールにおけるSUWA興行だった。週刊ゴングが休刊になっても、フリーとして活動を続ける私のスタンスは変わらない。むしろ自由に行く大会をチョイスできるようになったことで、あれから半年近く、とにかく近郊の会場には出来る限り顔を出して取材している。
 私に固定の媒体はない。このダイアリーで書くぐらいだ。それでも各団体の関係者は私を“フリーライター”として快く受け入れてくれた。まだ顔を出していない団体も少なくないのが現状で「ウチにも来てくださいよ!」と言ってくれる関係者がいるのも嬉しい限り。調べてみたら、今日の後楽園ホールのみちのくプロレスでゴング休刊以降、80大会目の取材になる。
 なぜ現場にこだわるのか? それは現場に行かなければ何も始まらないからだ。やっぱり自分の目で見て、会場の空気を感じてこそ記事も書けるし、喋ることもできる。ましてやフリーの身だけに、仕事のオファーがあった時に「その団体は見ていないので…」では話にならない。これはフリーのレスラーと同じ。いつオファーがきてもいいようにコンディションを作り、臨戦態勢でいなければならないのと同じである。
 その意味では私は天龍源一郎を尊敬する。今は月に2回のハッスルという感じになっているが、ジムに通い、夕方には走り込みをし…と、ハタから見れば「そこまでしなくてもいいだろうに…」と思うくらい、トレーニングに打ち込んでいる。そこまでやっているからこそ、ハッスルに関して批判されてもビクともしないのだろう。今から7年も前に股割りをしている天龍の写真を見て秋山準が驚いたことがあったが、天龍の自分の体に対する気遣いと、仕事と向き合う姿勢には感心させられる。モチベーションを保ち続けるのは大変だと思うし、根気のいることなのだ。あの姿勢は見習わなければならない。
 私自身、たまに「今日は会場に行くのはかったるいなあ…」と思う時があるが、それでも行くと、それなりの発見があって「やっぱり来てよかった」と思う。今は『月刊Gスピリッツ』の立ち上げでバタバタしているが、今の現場主義のスタンスは崩さないつもり。もちろん会場に入る場合の私の肩書きは今まで通りに“フリーライター”だ。ネットや書物での情報収集も活動の一環だが、現場に勝るものはない。

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