ノアのリーグ戦が熱い!

 GHCヘビー級選手権次期挑戦者決定リーグ戦が主軸になっているノアの今ツアーは大盛況。19日に後楽園ホール、9月9日には日本武道館があるというのに昨日のディファ有明も超満員1800人の観客を集めた。
 昨日の公式戦は3試合。まず本田多聞が杉浦貴をスタンディング式のフロント・ネックロックで締め落とした。勝った多聞のコメントは以下の通り。
「杉浦は強いです。今日は数ミリしかない氷の上を歩いていた思いでした。私は今回のリーグ戦に向けて気持ちが絞りきれていない中、初戦で当たった潮﨑からプロレスへのひたむきさ、バーニングの精神を教えられた気がします。そして今日は杉浦から勝負への集中力、気迫を教えられました。今回、エントリーされていない選手もいますし、年齢的に考えても私にとって大きなチャンスだと思います。となれば、集中して目の前の敵に全力でぶつかるしかない。それがリーグ戦に参加している者の使命だと思います。そうしたことを私は後輩から教わりました。残り2つの公式戦は自分のリズム全開で戦っていこうと思います」。
 ベテランの多聞にしても、今回のリーグ戦で学ぶことが多いのである。
 続くモハメドヨネVS齋藤彰俊も殺伐とした試合に。最後はヨネが無我夢中でハイキックを連発して彰俊をKOした。ヨネは早くも1勝3敗でリーグ戦終了。自力での優勝戦進出は消えたが、それでも、
「暑い夏をアッという間に駆け抜けたような感じがします。俺にとっては単なる挑戦者決定戦じゃなく、それ以上の気持ちがありましたよ。そういう試合をやっていたというのは今後の自信になると思います。ノアに来て5年ですけど、まだシングルで当たったことがない選手もいるし、これからもこういう戦いをやっていきたいです!」
 と、気持ちは前向きだ。
 そしてメインは秋山VS潮﨑。1月の武道館の再戦である。武道館では一方的に勝利した秋山が「小橋建太を真似るなら、その歩んできた道も真似しなきゃ駄目だ!」と厳しい言葉を残したが、この日の潮﨑は堂々の勝負。秋山の厳しい攻めに食らいつき、膝を顔面にぶち当てられようが、急角度のエクスプロイダーで叩きつけられようが、スリーパーやフロント・ネックロックで締め落としにかかられようが決して心も体も折れない。逆にジャーマン、ムーンサルト、ゴー・フラッシャーで「あわや!」という場面を作って秋山を追い込んだ。最後は秋山が急角度のリストクラッチ式エクスプロイダーで強引にフォールしたという感じ。あの秋山が試合後、力尽きて大の字になった潮﨑の胸を「よくやった!」と言わんばかりにポンポンと2回叩いて花道を下がったのが印象的だった。
 潮﨑はこれで3連敗。杉浦戦が残っているものの、優勝の望みはない。だが、今回のリーグ戦での潮﨑はいずれも好ファイトをやってのけた。19日の森嶋戦も、この秋山戦も、大会場のメインでも通用する試合だった。
「若さって凄いなと思いますよ。結果は伴っていないけど、あいつも何かを掴んだんじゃないかな。確かに技は、あいつが尊敬している小橋さんの技だけど…本人なりに改良しているから、俺にも読めないところがあった。プロレスラーの度胸っていうのはね、シングルマッチで付くものなんですよ。タッグマッチを何試合やったってかなわない。潮﨑がたった何試合かでこうなっちゃうってことは…いかに今までシングルマッチをやらせていなかったかってことなんですよ。シングルでしか、自分がどの位置にいるかわかりませんからね。俺自身もシングルは久しぶりなんで、やってみなきゃ自分のスタミナもわかりませんからね。こうやって今年、シングルのリーグ戦をやってみて“来年はどうなるかわかりません”じゃ、ノアの未来はないですよ(苦笑)。やったら、みんな頑張るんですよ。潮﨑を見れば一発でわかるでしょ? 俺的には全勝して三沢さんを完膚なきまでにやっつけてベルトを獲りますよ!」(秋山)
 選手が横一線に並んだ今回のリーグ戦は、今のノアの選手たちの充実振りを知る貴重な大会だ。

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