高岩竜一15年目の決意

「キャリア15年でスタイルを変えるのは勇気がいるんですよ」
 これは昨日の後楽園ホールでの試合後の高岩竜一の言葉。怪我から復帰後、ヘビー級進出をぶちあげた高岩は、同じくヘビー級転向を宣言している佐々木義人に敗れたのだ。
 共にジュニア・ヘビー級の枠を越えるパワーの持ち主だけに真っ向からガンガンぶつかり合うファイトが期待されたが、意外にも高岩はグランドで勝負。カニ挟みからスリーパー、スピアーを受け止めて脇固め…と、締め技やサブミッションにこだわった。こうした高岩に対して義人は「ふざけんな、コラッ!」とエルボー、水平チョップ、張り手を連発し、アルゼンチン・コースター→ラリアットのフルコースで高岩をぶっ倒して快勝。試合後も倒れている高岩にバンテージを投げつけるなど、怒りが収まらない様子だった。
 だが、高岩はエキサイトすることなく淡々。
「今日のこのスタイルが根づくまで何年かかろうとやりますよ。このスパーリングっぽいスタイルが受け入れられないのはわかっているけど、早く認めてもらうように頑張りますよ。ずっと同じことをやっていてもしょうがない。俺が目指しているのはパワー・グランドです。どっかで変えていかないと。ああいう試合があってもいいじゃないですか」
 そして、冒頭の言葉になった。
 ジュニアでは破壊的なパワーを誇る高岩だが、ヘビー級に本格参入するとなると状況は変わってくる。それを見据えてのスタイル・チェンジなのだろう。果たしてこれが成功するか、ファンに受け入れられるかはわからないが、本人は真剣そのもの。
「パワー・ファイターって言ったって、いっぱいいますからね。俺はこのスタイルをもっともっと練習して、打倒ヴァンダレイ・シウバですよ!」
 確かに15年のキャリアを持つレスラーにとってスタイルを変えるのは一大決心がいること。ひとつ言えるのは“何かを変えなきゃいけない”という向上心を持ち続けるのは素晴らしいことだ。高岩の新スタイルに注目してほしい。

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