『Gスピリッツ』の同志たち

 フリーの立場の私が書くことによって清水さんや辰巳出版に迷惑をかけてはいけないと自重していたが、昨日『Gスピリッツ』宣言ができてスッキリした。プロレス専門月刊誌『Gスピリッツ』は清水さんが編集長、週刊ゴング主任だった佐々木クンが副編集長となり、モバイル・ゴングで最後まで頑張っていた斎野クン、村上クンがスタッフとしてサポートしてくれる。
 週刊ゴング最後の編集長・木幡一樹クン、93年からアルバイトとして週刊ゴングに入り、95年に入社、00年からフリーとして活動していた谷口範夫クンが執筆陣に名を連ねているのは、私にとって嬉しいことだ。木幡クンは私が週刊ゴングの編集長になった94年8月にWAR担当記者を引き継いでもらった。仕事に対する姿勢、人となりを見ていて、木幡クンなら天龍さんと相対しても大丈夫だと確信していたからだ。谷口クンは、私が副編集長時代だった時代に「ゴングに入りたいんです」と手紙をくれたり、会場で声をかけられた。そのたびに私は課題を出し、それに対して大学生だった谷口クンはエディター・スクールに通ったり、『ゴング・メイト』に投稿してきたりと努力を重ね、最後は清水さんと私が面接してゴングに入ってもらった。入る前に自分で下地を作っていたから、私が編集長の時代には、すぐに大きな戦力になってくれた。
 さらに自分の足でアメリカ、カナダ、メキシコ、ヨーロッパ、南米を歩いて様々な取材をしてきた渋澤恵介クン、週刊ゴングでインディー系を担当していた竹田実クンもライターとして参加するという。 みんな気心の知れた人たちばかり。気持ちのいい人たちと気持ちのいい仕事ができるのは幸せである。
 あとはプロレス・ファンの人たちに満足してもらえるような新しいプロレス雑誌を作るだけ。週刊ファイト、週刊ゴングが相次いで休刊となり、今やプロレス専門誌は週刊プロレスだけになってしまった。業界的に考えると、たとえ月刊誌であろうとも、新しいプロレス専門誌が創刊されることは、プロレスが世間に露出する場が増えるのだからいいことだと私は信じている。また、週刊ゴングを愛読してくれていた人たちに対する“落とし前”だとも思っている。理由はどうあれ、週刊ゴング休刊は読者を裏切り、また業界のイメージを低下させてしまったのは紛れもない事実なのだから…。
 今回、はからずも『Gスピリッツ』と『Gリング』というゴングの流れを継ぐ2誌が同時創刊されることになった。「何で分裂なんだよ」「今の時代にプロレス月刊誌2誌もいらないよ」「金がかかる」という批判の声も聞く。それに対しては「出来上がった本を読んでみてください」としか言えない。ゴング・イズムについて、どちらが元祖か本家かなどというのは、土産物屋の争いでもあるまいし、ナンセンス。どちらの雑誌もゴングで仕事をしていた人間が、そこで培ったものを無駄にせず、新しい雑誌をスタートさせるということ。競うのは、読者をいかに満足させられるかの1点に尽きる。
 清水さんと私のスタートは本誌ゴング、別冊ゴングの編集者。佐々木クンはゴングに入る前に某雑誌の編集者をやっていた。9月5日、『Gスピリッツ』は今までのプロレス誌とはイメージの違う月刊誌として創刊されるはずだ。

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