曙のプロレスLOVE

 今年のG1は、いわゆる大物外敵の参戦がなかっためにスケール感には欠けたが、内容的には新日本内部が充実していることを示せたのではないか。今年に入ってブレイクした真壁、越中が健闘したのは個人的に嬉しい限り。そしてWEW王者になった矢野も連日、好ファイトを見せていたとマスコミの間では話題になっていた。両国初日の中邑戦にしても硬軟を巧く使い分けて巧さが光った。反則をする時には必ずレフェリーの死角を衝くという利に適ったものだし、バックボーンとなっているレスリング仕込みのスープレックスも切れる。同じヒールとはいっても真壁とはタイプがまったく違うのだ。下半期、この矢野が意外に頭角を現してくるかもしれない。
 そしてもうひとり…私が注目していたのは曙だ。スタミナ、スピードに難はあるものの、本当に巧くなった。相手に引っ張りまわされるのではなく、ちゃんと自分のペースで戦えるようになったのだから大したものだと思う。それは本人の本気があってこそ。天山、真壁に勝ち、永田、蝶野に負け、バーナードと引分けの2勝2敗1引分けの五分の星は立派だ。
「初挑戦だし、強烈なメンバーの中で五分なら上等。星取りよりも内容が自分にとってよかったと思います。それは観ている人に判断してもらうしかないけど、自分では前の曙ではないと思ってます。経験ではペーペーなんで、相撲時代と同じで横綱の胸を借りるつもりで臨みました。最初は珍しさで応援してもらえましたけど、今はとにかく内容。ただ試合をするんじゃなくて、やることをキチッとやって、出る限りは自分が中心になって試合に臨みたいですね。プロレスは楽しいっスね。プロレスはいいっスね! ずっと前から思っているけど、一生懸命やれば、そのうちみんなに伝わっていきますよね。練習はきついですけど、一生懸命に歯を食いしばってやれば、観ているお客さんに通じるし、やっている本人もやり甲斐が出ますね。相撲の時は息子にやっている姿を見せられなかったので、こうしてプロレスで汗かいて、ぶちかましている姿を見せたいです」
 2年前に武藤敬司に導かれてプロレスに参入し、その魅力にのめった曙。武藤部屋で植えつけられた“プロレスLOVE”はさらに大きくなっている。プロレスに飛び込むのは今しかない!

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