世代闘争の気運の中で…棚橋!

 昨日、新日本の新たなうねりについて書いたが、G1最終戦では次なる展開にまたまた選手たちが動き出した。まずは蝶野、長州、越中、マシンとの新ユニット結成を宣言したライガーと、CTU解散後はGBHへの合流を示唆していた邪道&外道がギクシャク。試合後、控室前の通路で邪道&外道がライガーを袋叩きにし、8・26後楽園の解散興行を前にCTUは事実上、崩壊してしまった。
 長州と越中はタッグ結成。かつての維新軍の長と平成維震軍の長の合体だ。越中が所属していたGBHの天山&矢野を粉砕して初陣を飾った。「盛り上がるためなら何でもやる。これで今年の下半期が変わらなければ、来年も同じだ!」という長州のセリフは革命戦士時代に聞いた言葉だ。一方、気になるのは天山。「気力でやってきたけど、もう限界。リングに上がるのが怖い…」と、まるで戦線離脱を示唆するようなコメントを残して控室へ。
 さてG1は準決勝で棚橋が真壁を、永田が中邑を撃破して決勝に進出した。中邑は左肩鎖関節脱臼によるドクター・ストップ。つくづくツキに見放されている。そして優勝したのは棚橋! 世代闘争に突入する感がある今の新日本で棚橋が優勝した意味は大きい。この日の棚橋は前日の“黒・棚橋”ではなく、普段の“白・棚橋”。「両国の皆さん、愛してまーす!」の例のセリフも飛び出した。だが、IWGP王座から転落以来、自分の道を模索していた棚橋は明らかに変わってきている。それは試合後のコメントの端々にも滲み出ていた。印象的だった言葉をピックアップすると、
「俺は現時点でIWGP王者に何一つ劣っていないということです」
「俺の野望は、このプロレスというジャンルをもう1回てっぺんまで引き上げることです。それには俺が爆発しなきゃいけないし、俺らの世代が爆発しなきゃいけない」
「俺がプロレスの神様に愛されていたってことですよ。いつでも俺は正しいんだ」
「メディアの表記を見ると“次世代エース”って書いてあるんですよ。NJCも獲った、IWGPも獲った、そしてG1も獲った…あとは何が足りないんだって? 次の世代はいつなんだっていう。もう、力ずくでも次世代とは言わせません。次世代という表記は禁止です。エースという表記は好きなんで続けて下さい」
 さらに長州らのレジェンド・ユニットについては、
「危機感を感じているからこその動きなんだろうけど、あの軍団に負けていたら新日本の発展は1ミリもないと思いますよ。素敵な四字熟語を贈ります。“一網打尽”」
 IWGP王者時代の棚橋は何とか新日本を立て直そうと、我を殺していた印象が強かった。だが、その姿勢はマスコミには理解されてもファンには届きにくく、結果として人気という点でいまひとつだった。もう我を出していい時だし、本人もそのつもりだ。これからの棚橋は一味違う。

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