再会ドラマ

 昨日のゼロワンMAX『火祭り優勝戦』は熱かった。カードは昨年と同じ田中将斗VS崔領二。肩の怪我を克服し、肉体改造もして連覇を達成した将斗に拍手を送りたい。「火祭りは熱いと言われるけど、毎シリーズ、地方に行っても、この暑さを持続させなきゃいけない」という田中の言葉は覇者にふさわしい言葉だった。
 さて、この優勝戦とは別に私が個人的に注目していたのはセミで組まれたジュニア・スペシャル・タッグマッチの藤田ミノル&菅原拓也VSディック東郷&望月。急遽、藤田サイドに澤宗紀、東郷サイドに高岩竜一が入って6人タッグマッチになったが、注目ポイントはエルドラドの菅原とドラゴンゲートの望月が相まみえたことだ。
 エルドラドはドラゴンゲートから分かれて出来た団体。この2団体が同じリングに上がることは有り得ないことだった。そしてモッチーと菅原にもドラマがある。
 2004年1月31日、デビュー10周年を迎えたモッチーは「ヒールを極める」として、当時、闘龍門で“はぐれ軍団”として活動していた近藤修司、ヤッシー、大鷲透、高木省吾と合体してヒール・ユニット『悪冠一色』を結成した。さらにモッチーは闘龍門最強を決める『エル・ヌメロ・ウノ』公式戦で対戦した菅原に「キャリア10年でこんなに追い込まれたのは初めて。ぜひ、ウチに欲しい!」と菅原にラブコールを送った。当時の菅原はヘンリー・Ⅲ・菅原なるリングネームでアンソニー・W・森とロイヤル・ブラザーズを結成していたが、このモッチーのラブコールに応えて、3月に本名に戻って悪冠一色入りしたのだ。
 その後、モッチーと近藤がリーダー問題で揉めて6月にモッチーは悪冠一色を脱退。7月5日に闘龍門はドラゴンゲートとなり、2004年12月31日付で「素行不良及び職務怠慢」という理由から悪冠一色のメンバー5人全員が解雇。そして現在に至っている。そうしたことを踏まえての2年7ヵ月ぶりの再会だった。
 最初は強く意識していた2人。試合中の正式なコンタクトは1回きりだったが、6人タッグの流れの中で自然と攻防が生まれた。
「久々に見る奴がいたね。始まる前まではいろいろな想いもあったけど、リングで戦ったら、それでもういいでしょう。あいつも頑張っているようだし、お互いに頑張ればいい。ただし団体としては、お前らに抜かれないよということですよ」(モッチー)
 モッチーは天下一ジュニアへの参戦を表明した。当然、菅原も出場するだろうから、04年3・7本川越以来の一騎打ちが実現するだろう。ここで菅原は3年近くやってきたことを望月にすべてぶつければいい。人間関係というのは当事者にしかわからず、他人が入る余地はないものだが、こうしてリング上で体と心をぶつけ合える状況になったことは、傍目からも嬉しい限りだ。
 

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