FMWの魂を継承する男たち

 昨日の後楽園ホールでのアパッチ興行は、主催者発表で観客動員数が800人。これは、ほぼ実数だと思う。ちょっと寂しい入りだったが、お客さんの反応は上々で、会場のムードも良く、本当にアパッチが好きな人たちが集まったんだなあと実感させられた。
 今年に入ってからの軸だったGBHとの抗争ではなく、純血に近い大会だったが、マッチメークは緻密。いきなりデスマッチ(葛西、沼澤、MAZADA VS 宮本、小幡、今井)で盛り上げ、次はお笑いテイストの試合(新宿鮫、佐野直 VS NOSAWA論外、ウインガー=フィラデルフィア認定ロッキー・ミニマム級選手権)、ここから一転してバチバチ・ファイト(HI69 VS 池田大輔)、アパッチVSドラゴンゲート(黒田 VS フジイ)、そして休憩。休憩明けのセミは佐々木貴とGENTAROのイデオロギー闘争、メインはWEW戦の前哨戦でもある金村&田中将斗とマンモス佐々木&佐藤耕平のタッグマッチ。1試合ごとにカラーが違い、プロレスの様々な要素が散りばめられているニクいマッチメークなのだ。そうした心配りが、私がアパッチを支持する理由でもある。
 話題はいろいろあったが、やはり注目はメイン。「マンモスに自分と田中がこれまでFMWからやってきたことを伝授したい」と言っていた金村と田中の存在感は圧倒的だった。最後はマンモスが29歳で金村を仕留めてWEW王座に王手をかけたものの、マンモス本人は改めてそれを実感したようだ。
「キャラや存在感ではおっついていないですね。でも力だけは超えていると思ってます。だから力でネジ伏せて、ワンツースリーを取って、ベルトを奪う。金村さんは調子が悪そうだし、そこから安心して休んでもらいたいです。俺は王者になった上で、これまで2回負けている真壁とやりたいです」
 と、マンモス。まずはベルトを手にして、そこから足りないものを積み上げていこうというのだ。
 存在感で金村、田中を超えるのは容易ではない。だが、私はこのマンモス、そしてゼロワンMAXの佐々木義人にFMWの魂を継承していってほしいと思う。彼ら2人は新しいプロレスを構築しようと頑張っていた金村、田中、ハヤブサ、黒田らの頑張りを間近で見ていた男たち。崩壊から5年以上の月日が経ったが、マンモスと義人のW佐々木が頑張ることによって、FMWがいつまでもプロレス・ファンの記憶に残ってほしいと思うのだ。

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