ROHで光ったのは…

 アメリカのROHが日本初上陸。昨日のディファ有明で第1戦を行なった。ROHの選手は、体こそ大きくないが身体能力に優れたレスラーばかり。技のひとつひとつに凝るし、「ああ、子供の頃、日本のプロレスのビデオを見ていたんだろうなあ」といった感じだ。とにかくプロレスが大好きな集団ということがわかる。
 ただし、誰も彼もノンストップで動きまくり、飛びまくると見ていて疲れてしまうのも正直なところ。どんなに凄いことをやっても、見慣れてしまうから、凄く感じなくなってしまう。遅い動きがあるから、パパッと動いた時に「おおっ!」と速く見えるし、地味な技があるから、派手な技が映えるというもの。どう効果的に見せるかはセンスの問題だ。
 その点でやはり素晴らしいと思ったのはブライアン・ダニエルソン。試合にメリハリがあるし、対戦相手の潮﨑豪の持ち味も十分に引っ張り出していた。技をきめ細かくピシッと決めるから説得力もある。05年9月17日にジェームス・ギブソンからROH世界王座を奪取し、06年12月23日にホミサイドに敗れるまで38回防衛記録を作ったというのも頷ける。決してオーラがある風貌とは言い難いが、やはりちゃんと仕事ができる人間がトップを取るというのは日本もアメリカも変わらないということだ。
 メインの森嶋VSマッギネスのROH世界戦も良かった。集まった観客はROHファンだから、声援はマッギネスに集中。これもまた雰囲気を盛り上げた。大型の外人に日本人がテクニックと頭脳で立ち向かうというのが常だが、その逆だったのも面白い。様々な仕掛けで攻勢に出るマッギネスに対して、パワーで瞬時に流れを変える森嶋は痛快だった。
 追い込まれ、追い込まれ…それでも最後にはきっちりと逆転するという森嶋のファイトは世界王者にふさわしいもの。チャレンジャーを引き出した上で勝つというセオリーをちゃんと体得しているのには感心した。半年以上もベルトを持っていることで森嶋は着実に幅を広げて成長している。あの体で試合の流れを作るプロレス頭を持っているのだから、これからが楽しみだ。やはりノアの未来は森嶋と丸藤、KENTAが中心になっていくだろう。その近未来に向かって、さらに森嶋には驀進してほしい。

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