新日本の熱は本物!

 昨日の新日本・後楽園ホールは2025人(超満員札止め)。本当によく入った。新日本は後楽園での興行数が多いこともあってか、一時期はまったく客が入らなかったが、この春からは好調。もっとも、IWGPヘビー、IWGPジュニア、IWGPジュニア・タッグの3大タイトルマッチを組んで入らなかったら、深刻な問題なのだが…。
 一番の変化は客数もさることながら、会場の熱気だ。一昨年の秋頃から昨年の春にかけては、観客がひいているというか、寒々した空気があって、何をやってもつまらなく感じたものが、今は観客が積極的に試合を楽しもうとしている。もちろん、試合内容はそれに見合ったもの。昨日の後楽園にしても、第1試合の平澤VS石狩からメインの永田VS真壁まですべてが興味深かった。試合終了は9時半を越えたが、中だるみがなく、たっぷりプロレスを堪能させてくれたという印象だ。
 復帰した蝶野が「俺が新日本を建て直してやる」と言えば、棚橋は「今まで会社に十分尽くしてきたから、これからは自分の自由な意思で上に行く」と宣言。それぞれに意欲的になっている。今シリーズでCTU解散という流れの中で、田口が稔を破ってIWGPジュニア王者になったのもポイント。ここからジュニアの新たな流れが生まれてきそうだ。
 東郷&TAKAに金本&亘が挑戦したIWGPジュニア・タッグは私好みの試合だった。東郷とTAKAはやっぱり巧い。挑戦者チームにやりたいことをやらせた上で、要所はきっちりと押さえる。試合の切り替えし、緩急の付け方が抜群なのだ。TAKAの「アウェーの俺たちが、新日本のリングで一番いい試合をやってやる」という言葉は、様々な団体を渡り歩いている者のプライドである。
 メインのIWGP戦は大流血戦。真壁がイスとハサミで永田を流血に追い込めば、永田はムエタイ流のエルボーで真壁の額を切り裂いた。客席からは「これが新日本か!?」という声も飛んだが、最終的には心と心を真っ向からぶつけ合う勝負。どんなに血まみれになっても嫌な感じはなかった。そこに駆け引きなしの2人の意地のぶつかり合いがあればいいのだ。振り返れば、猪木とシンの戦いもそうだった。
「やっぱり肘は禁じ手…今後は使うべきじゃないね。でも、あれで立ってくる真壁を見て、プロレスラーはやっぱり凄いなと思った。普通なら、あそこでストップでしょう。真壁のスタイルを正しいとは思わないけど、あいつの気力、この道で生きていくんだという気迫は感じた。俺と真壁じゃ、歩いてきた道も、見つけた道も違うけど、根本的に目指すものは一緒。方法論が違うだけでね。方法論は違っても、魂をぶつけ合ったということですよ」
 と、永田。さらに永田は、
「新日本の足場は固まったと思う。このベルトを持って、両国、そして東京ドームに進んで行きたい!」
 スタートは聖地・後楽園ホール。後楽園ホールの熱は戻った。ここから新日本の躍進が始まる。

「新日本の熱は本物!」への1件のフィードバック

  1. タイトルマッチでこんな試合、という人はいるかも知れませんが、ベビーフェースとヒールの古典的な闘い、新日がGBHvs本隊というストーリーを見事に一つの完成品にしたのがこの試合だと思います。両者本当に素晴らしかった、最初は真壁の雑草煽りVに真壁に対して真壁に気持ちが入った人もいたでしょうが、最後は真壁にブーイング、永田コールでしたからね。私も若干真壁には思いがありましたが、最後の方はかなり気持ちが入った永田コールをしましたよ。
    それだけ、GBHや真壁のヒールっぷりは徹底してましたね。
    確かに熱が帰ってきてます。G1が一つの正念場でしょうが、Xが誰になるのかわかりません、しかし、ここまで積み重ねてきたものを壊してしまうようなことがあってはならないですよね。

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