以前とは違うノアの風景

 ここ最近、ノアの不振が話題になっているが、本当に不振なのか? 小橋建太不在ということもあるが、昨年秋からノアの風景は凄い速度で変わってきている。若い力の急速な台頭、他団体との積極的な関わり…ノアが新しい時代につなぐために必要な変化だが、それにファンが追いつけず、戸惑っているといったところか。団体にとっても、ファンにとっても、今が過渡期なのだ。
 昨日、千葉ポートアリーナ・サブアリーナ大会に行ってみたが、確かに1年前とは風景が違う。それは、1年前とは違った見所があるということだ。第1試合から丸藤とDDTの飯伏が登場して客席を沸かせるというのだから贅沢。森嶋、ヨネはすっかり次代のトップとしてのファイトを身につけているし、潮﨑のファイトも骨太になった。
 ちょっと前までは「みんな同じようで区別がつかない」と言われた若手にしても、秋山イズムを持つ青木が欧州遠征を経てジュニア戦線で急浮上しそうな予感だし、元気いっぱいの太田一平、ワルに目覚めた平柳努、パワー&ルチャという変わったスタイルの伊藤旭彦と、それぞれにカラーが出てきた。ヘビー級で期待される谷口は潜在能力がありながらプロレスのリズムに馴染めていない感じだが、今シリーズは秋山とのタッグが多いだけに何かを掴めるはず。
 志賀&川畑のパンパーズというキャラは、かつてのノアでは考えられなかったものだし、ジュニア戦線は初のタッグ・リーグ戦、ROH勢の参加でグレードの高い今風のファイトを提供している。
 いつまでもノアを四天王時代の全日本プロレスの延長として見ていたら、それは間違い。今のノアは、かつての伝統を守りつつ、バラエティーに、新しくなっているのだ。これでドッシリした柱ができれば、ノアの新段階は完成するだろう。その過程を楽しまない手はない。今のノアを見ておかないと、あとで損をすることになると思う。

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