トッコちゃんの引退

 昨日はイーグル沢井…後楽園ホールでトッコちゃんの引退試合。2月の両国以来、久々にLLPWの会場に足を運んだ。LLPWという団体、そこに所属する(していた)選手は私にとって特別なものだ。まだ女子プロとは無縁の時代にWARの打ち上げで風間ルミと知り合ったのがきっかけで選手たちと飲み友達になったのである。
 私が女子プロを取材対象としない記者だったから選手たちも気楽だったようで、よく御徒町界隈で朝まみ、プライベートもあけすけ。たとえば維新力と穂積詩子の付き合いも公表される半年以上も前から知っていた。そうした輪の中に当然、イーグルもいた。そうこうしているうちに97年、私は週刊ゴングの編集長に就任した。こうなると女子プロと無縁とは言っていられなくなる。それでも「仕事の上では担当の原(正英)クンに任せて、今まで通りに飲み友達でいよう」というのが、LLPWの選手たちとのルールになったのである。
 さてイーグルだが、あの巨体だけにヒール的な役割りが多かったが、実際はおっとりした性格で、それがリング上にも出てしまい、真の意味でのトップにはなれなかった。ヒールなのにファンに「トッコちゃん」と呼ばれるのはマイナスだが、それが逆にイーグルならではの個性だったように思う。
 昨日の引退試合は尾崎魔弓と組んでハーレー斉藤&ダイナマイト関西と激突。かつてジャパン女子で袂を分かった同期が並び立ったのは感慨深いものがあった。キューティーも来ていたし、ジャパン女子で引退したOGも顔を見せていた。これがイーグルの人柄であり、レスラー同士のつながりだろう。私も引退後に飲み友達として知り合ったムーン章子やスコルピオと10年ぶりぐらいに再会できて嬉しかった。
 本当はおっとりとしていて涙もろいイーグルだけに、ちゃんと試合ができるかどうか心配だったが、明るさ全開。最後の胴上げでは120キロの巨体が宙に浮かずに笑いを誘うなど、ある意味、イーグルにふさわしいものだったと思う。最後まで明るかったのはプロレスに未練がない証拠だ。
 トッコちゃん、とりあえずお疲れさま。これからの花嫁修業…無期限にならないことを祈ってます!

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