みのるは世界一…

昨日は後楽園ホールで昼=UWAI STATION、夜=新日本のダブルヘッダー。上井駅の興行は昨年12・30後楽園以来。不評だったという柴田も鈴木みのるも高山も出なかった2・9後楽園はボルネオに行っていたために観ることができなかった。そういえば、今年に入ってから上井さんとは1回も話をしていない。
 で、久々に観た上井駅。三冠王者のみのるをトップに666のラム会長まで…それこそプロレスのオモチャ箱のような興行。改めてプロレスというものの振幅の大きさを感じさせられたが、それはノンポリシーということにもつながり、かつての新日本&UWFの夢を見たBML時代からのファンが離れているのは明らかだった。
 そんな中で主役として大会に1本の芯を通したのがみのる。メインで総合の高瀬大樹のプロレス・デビュー戦に胸を貸したが、“みのる流”を貫きつつ、高瀬の潜在能力を引き出そうとしていたのが印象的だった。
「どうだ、プロレスは面白かったか? どうせなら総合の片手間にやるんじゃなくて、どっぷりと浸かってみたらどうだ!?」
 と試合後にはエール。一度プロレスから離れて、また戻ってきたみのるだからこそ、高瀬に“プロレスって面白いぞ。本気でやるに値するものだぞ”と言っているような気がした。
「あいつ、俺に勝つまでプロレスをやるって言ったよな。一生、俺には勝てないから、一生、プロレスをやることになる。どうせやるなら、ちゃんとやれって。プロレスは浅くもあり、広くもあり、海のように深い。すべてをひっくるめてプロレスじゃねぇか。今日のメンバーだって見てみろよ。これが全部、プロレスなんだよ。最近、俺はプロレスのできる相手とプロレスのわかる客の前でしかやってなかったけど、今日はプロレスを初めて観に来た人もいるだろうし、改めてプロレスっていろいろだと感じたよ」
 みのるの言葉はプロレス愛に満ちていた。そして、その舌鋒は上井さんにも向けられた。
「上井のオッサン。あんたから離れた前田も船木も柴田も、新日本だって力強く生きている。アンタが俺とライガーを戦わせたいと言って、俺はプロレスに戻ってくることができたんだ。今日もアンタがいるから来たんだ。いつまでもひねくれた中年をやってんじゃねぇぞ!」
 これもみのるならではの言い回しによる上井さんへのエール。控室に戻ったみのるは、
「上井に対して? 思ったことを言っただけ。ムカつく奴には噛みつく。俺は世界一正直な男なんだよ」
 と素っ気なかったが、上井さんがどんなに迷走しようと、叱咤激励しつつ、そのリングに上がり続けるみのるは男気がある。
 この日のみのるは“世界一性格の悪い男”ではなく“さりげなく優しさに溢れた男”に見えた。
 

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