三沢のアクシデントに思う

 昨日の日本武道館で三沢光晴が森嶋猛相手にGHCヘビー級王座を防衛した後、救急車で病院に直行した。西永レフェリー、セコンド陣の話によると、異変が起こったのは試合開始まもなく。場外でパワーボムを食らった直後から三沢の意識が吹っ飛んでいたという。その後、20分近くも戦ったわけだが、試合後には自分が勝ったこともわからなかったらしい。
 CTなどの検査の結果、脳震盪と頚椎捻挫ということで、とりあえずは大事には至らなかったようだが、この一歩間違えたらどうなるかわからないのがプロレスの怖さ。受け身の巧さには定評がある三沢でも、こうした事故が起こるのである。
 気になるのは三沢の現状だ。元々が「辛い」とか「疲れた」と言わない人だが、どれだけ疲れているのかは見ていればわかる。1月5日、ノアの事務所を訪ねたら、社長室でスーツを着てデスクワークをしている三沢がいた。中を覗いて「今年もよろしく!」と声をかけたら、ニタリと笑っていたが、こうしたリング外で仕事をしているのも三沢の現実なのだ。
 長年の蓄積で体はボロボロだし、練習時間も思うように取れない。問題の首は特にこの2年良くなっていないはず。だが、社長であり、王者として興行の看板である以上、試合を休むわけにはいけない。昔、馬場さんが「トップの人間はどんなに体調が悪くても、怪我をしていても…タッグマッチでエプロンに立っているだけでいいから試合を休んじゃいけない」と言っていたが、プロレス興行をビジネスとして考えたら、確かにその通りである。
 社長と王者の両立は今の三沢では無理なのか!? きっと本人は淡々とした表情で両立させようとするだろう。そんな三沢の生きざまを見たいと思う一方では、そんな三沢を早くラクにしてくれる力の台頭を望んでいる私もいる。ノアは今年2007年が未来への正念場になる。
 

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