ハッスル・マニア

 昨日のハッスル・マニアは、私にとって1年ぶりにナマで観るハッスル。つまり昨年のハッスル・マニア以来ということになる。
 まず最初に書いておきたいのは、関わっているスタッフ、レスラーは真剣に取り組んでいる。GMの坂田が「去年より、いろいろ困難なことがあった今年の方が感慨深いものがある」と言っていたが、それは本音だったと思う。そして出場する芸能人もプロレスをリスペクトして、一生懸命取り組んでいることも理解できた。鈴木みのる&東京愚連隊と試合をしたRGは、それこそ体を張っていたと思うし、ジャイアント・バボ相手にデビュー戦を行なったグラビア・アイドルの海川ひとみも数週間、必死に練習したのだと思う。
 そうした努力は認める。だが「しかし!」なのだ。いくらRGが体を張っても、普通のプロレスよりレベルが落ちるのは当然だし、海川ひとみがいくら頑張ったって、チケット代を払ったお客に見せるファイトができるはずがない。いくら「一生懸命、頑張りました」と涙ながらに訴えても「プロレスを舐めるな!」と野次られたら、それで終わりなのだ。
 去年のハッスルマニアは和泉元彌、HG、インリンを投入することで世間的にも話題になった。実際に彼らはパフォーマーとして一流のところを見せたし、私自身は芸能人を“客寄せパンダ”にすることで、どうあれ一般の人たちの目をプロレスに向けさせ、その上でクォリティーの高いプロレスによってファンにしてしまえばいいと思っていたから、ハッスルの手法をよしとしていた。
 だが、1年経ったら、主役は芸能人でプロレスラーは脇役。当然、芸能人のプロレスには限界があるから、試合も演出頼りになってしまう。リング外のストーリー・ラインはどんなに面白おかしくても構わない。でも、リング上だけは実の部分があってほしい。“闘い”があってほしい。
 ハッスルはファイティング・オペラと称しているが、昨日のハッスル・マニアはソープ・オペラの部分だけでファイトがなかった。そこに“闘い”がなかったと思う。
 一番、残念だったのはエスペランサーとHGのメイン。髙田自身、こういう形で再びリングに上がるのは葛藤があったと思う。だが、敢えて出てきたところに私は男気を感じていた。髙田とHGなら、そこそこの攻防ができたと思うし、何よりエスペランサーの奥底にある“髙田延彦”をチラッとでもいいから見たかった。だが、この試合も演出に頼る形で終わってしまったのである。
 果たしてハッスルはどこに向かおうとしているのか。今、仕切り直しの時を迎えていると思う。今のままでは、とても“新しいプロレス”として根付くとは思えないのだ。

「ハッスル・マニア」への2件のフィードバック

  1. 小佐野さんの言う通りと思います。
    サムライTVで高田とHGのダイジェスト出しか見てませんが、HGは、過去の試合を見てもそれなりの試合が見られるので気になりませんが、あの試合の演出はなんですか?あれならばドリフのコントではないですか?見に行ったお客様が満足して帰るでしょうか?ハッスルに感動があるのでしょうか?高いお金をはらって、学芸会は見に行かないですよ。
     WWEは、体を張った演出はしますが、あんな馬鹿にした演出はないはず。一部選手を除き選手にプライドはないのでしょうか?小佐野さん何とかして!

  2. 小佐野さんの意見、ごもっともです。
    なに?光線て?
    高田自体が『プロレスって、こんなもん』って思ってるんじゃないか?
    と、疑いたくなります。
    で、見に行った客も
    『プロレスだから・・・』って意識が、あるんじゃないかと。
    いつからか、団体?と客に『馴れ合い』を感じるようになったんだろう?
    某議員vsキチ○イのレスラー崩れとの裁判といい、なぜ『レスラーとしての誇り』を失ったのか?
    団体の皆さん。
    あなた方が欲しがってる『お客様達』は、薄々感じ取ってるんだよ。その部分を!

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