健介と棚橋

 昨日、ノアの高山復帰戦に関して“善意のパワー”と書いたが、小橋の代打として高山のパートナーを買って出た健介が左眼窩低骨折の重傷の身での出陣だったと聞いて本当にビックリした。健介が小橋の代打としてのオファーを受けたのは6月29日。左眼窩低骨折は、その4日後の8月2日、BMLの後楽園大会。ノーザンライト・ボムを仕掛けた際に柴田勝頼の膝が左目を直撃してしまったという。だが、健介は翌日の全日本・大田区、9日の全日本・入間も休まずに出場して、高山復帰戦も入院先から一時退院して出場したというのだ。
 本当に見上げたものである。武道館の試合前、私は北斗と雑談していたが、北斗はそんな不安を微塵も見せずに明るかった。健介も北斗も、怪我が公になることによって高山復帰戦の意味合いがぼやけることを懸念していたのだと思う。だからこその試合翌日の発表だったと思うし、たとえば全日本2大会を休んで高山復帰戦のみに出場するという選択肢もあったはずだが、それもできなかったのだろう。元気いっぱいの佐々木健介で高山復帰戦を祝いたかったのだ。これは「余計な話題をトッピングせず、ピュアな形で高山さんの復帰戦を務めたい」と言っていた秋山に通じるものだ。
 そして昨日はもうひとつ気になる話題があった。新日本の月寒大会だ。何と大会2日前にIWGP王者ブロック・レスナーの来日が中止になったのである。新日本側から言わせれば契約上のトラブルによるドタキャンであり、レスナー側からすればビザ取得に関する新日本の書類の不手際となる。どうあれ、売り物のチャンピオンが出場しないというのだけが紛れもない真実。おいおい、またかよと言いたくなってしまう。
 昨日のサムライTV『S-ARENA』でもコメントを求められたので喋ったが、一番の被害者はチケットを買ったファン。そしてレスラー…特にこの2ヵ月間、レスナー戦のみに絞って頑張ってきた棚橋である。いきなり挑戦者に指名された棚橋は現場の信頼、ファンの信頼を得てレスナー戦に挑もうと本当に頑張ってきた。「俺は変わりたい!」と叫んだ。その気持ちをどうしてくれるのか…。
 私が願っていたのは、昨日の札幌大会に集まったファンが“善意”で試合を見てくれること。とにかくリングに上がって戦うレスラーに責任はない。彼らはどんな状況でもリングに立ったら一生懸命ファイトするしかないのである。それを冷めた目で見られたら救いようがない。現地に行った人の話を聞いた限りでは、雰囲気も、試合内容も良かったという。良かった。
 ベルトを巻いた棚橋は涙を流して「これから新日本を良くしていく。地方の巡業にも参加するチャンピオンでありたい」と宣言したという。この2ヵ月、棚橋はいろいろな意味で強くなったと思うし、団体を背負う者の自覚が生まれたはず。今はただ、おめでとうと言いたい。

「健介と棚橋」への9件のフィードバック

  1. プロレスを見て38年近く見ており会場での観戦も数年前に同会場で金本対鈴木みのる以来見に行ってません。今回は、ぎりぎりまで考えましたが、結果行かないで良かったのかなとがっかりしました。(変な日本語)
     新日本は、スキャンダルと言う麻薬となつかしのメロディと言う麻薬から抜け切れない団体なんですね。また、お客様を同とも思ってないのではないですか?CS(顧客満足度)をもっと勉強してほしいと思います。
     棚橋が「(略)地方の巡業にも参加するチャンピオンでありたい」とコメントしてましたが昔、横浜で行われたIWGP選手権藤波対猪木(時間切れ)の時TVで試合後サザンオールスターズの音楽に合わせて新日本の巡業で地方のファンが楽しそうにしているシーンがプロレス興行の原点とずっと思ってました。(私は、札幌なので話が少しずれてますが)

  2. いつも楽しく読ませていただいております。初めてコメントさせていただきます。
    今回のレスナー来日中止については、スポーツ新聞の中には新日側からの発表があったにもかかわらず、かなり突っ込んで書いているものもあります。現場の記者の方で新日発表の「契約上のトラブルによるドタキャン」を信じている人はいないのでしょう。
    ビザ取得に通常必要な日数等を調べれば、どちらに非があるかはすぐに分かると思いますが、報道する専門誌はないのでしょうか。
    報道することがプロレス村にとって良いことなのかは分かりません。しかし、永田選手の「レスナーはプロレスに対し愛がない」という発言をスポーツ新聞は載せており、レスナーの名誉のためにも専門誌は真相を書くべきだと思います。
    また、①レスナーとの契約が締結に至っていないにもかかわらず、「レスナー対棚橋」でチケットを売った事実や、②大会二日前以前にレスナー来日が不可能だと考えられたにもかかわらず、発表を遅らせたという事実がある場合、そのことを報道すべきだと思います。ファンに対する背信行為(というか詐欺的行為)ですから。
    ③チケツト払い戻し方法のおかしさについても、書くべきでしょう。インディー団体の大会進行の悪さなどの大会運営面については、専門誌で散々非難されているのですから。
    よろしければ、小佐野さんのお考えをお聞かせください。

  3. 下にも書きましたがどうも新日がらみのトラブルがあって
    新日に非が有るようなコメントが発せられた場合、そちらのほう
    ばかりを信じ込むファンが多いような気がします。上の書き込みが
    典型的です。「ファンに対する背信行為、詐欺行為」と書かれていますが、それは実際にチケットを買ったファンが言うべきことだと思い
    ます。上の方もご多分に漏れず「被害者を装った第三者」のような
    気がします。下のスレにも書きましたが新日の王者でありながら
    K1出場を示唆するような行動をとったり、韓国から北朝鮮での
    防衛戦をオファーされたなど、新日本側が疑心暗鬼になるような
    行動をレスナーがとっていたことも事実。それとレスナーの言い分
    からするとビザさえとれれば試合をする事が可能だったとような
    ことを言っているわけで、ということは契約そのものは締結して
    いたのだと思います。それと大会には必ず「怪我などの理由で
    選手が出場できない場合があります」と明記されているるので
    払い戻しに応じただけでも良心的だと思うのですが。
    結局のところ「ストーリーラインが気に入らない」という、公表で
    きないところに欠場の理由があると思います。となると新日本側からはそんなことは発表されるはずもなく、レスナーもそれが分かっていて強気な発言をしているともとれます。新日本側にももちろん問題はありますが、新日本だけに非があるという言い方はいかがなもので
    しょうか。

  4. >それと大会には必ず「怪我などの理由で選手が出場できない場合があります」と明記されているるので
    この記述が昔からチケットに明記されていたことは私も承知していますが、この論法だと「故意に」ある選手が出場するかのように見せて、チケットが売れてから直前で取りやめる行為も免罪されることになります。「怪我など」と書いてあるので、確かにそういう悪質なケースも法的には購入者が泣き寝入りになる可能性は否めない。
    ただし
    その分、「信頼」というものをどんどん失っていくのですよ。
    信頼を失えば、中長期的にはビジネス基盤を失うことにつながるのです。
    そういう愚かな道を、新日がもう長いこと進んできてしまったかもしれない可能性を否定することは、果たして可能なのでしょうか?

  5. ドタキャンの件ですがボブサップの時はK1側からも謝罪がありましたし、藤田の場合も一度は本人の口から不本意ながらも一度は参戦する意志が公表されたわけですので「故意に」ということはないでしょう。柴田の件と今回のレスナーの件はわかりませんが、4人に共通しているは、ドタキャン以前は新日本のリングに出場していたこと。そしてほとんと試合で勝っていたこと。さらにドタキャンした試合に出場していたら負けていたであろうという事です。とくにレスナーは今までは必ず出場していたわけで今回に限って、というのはどうにも腑に落ちません。本人達の問題なのか、あるいは他の誰かが入れ知恵しているのかただし、そういう信頼できない選手を使った新日本に問題があるといえばそうとも言えるでしょうし、会社としての力が落ちているのも事実でしょう。

  6. 日数が合わないんだよねー
    領事館に書類申請してビザ下りるまで、最低4日間かかる
    当然、興行日その日にビザが下りても来日できないから、団体側は賞味1週間前には本人に必要書類を送付しておかなければならない
    ところが、新日が「レスナー来日せず」を発表したのは、なんと月寒ドーム興行の二日前、しかも午後
    この約5日間のタイムラグは重要な意味を持つよ
    だってこの間、レスナー来日せずを団体側が充分予見可能だったにも関わらず、カード変更の発表もなしにチケット販売していたんだから
    出るところ出れば、いわゆる詐欺罪、故意性が万が一無かったとしても不誠実なやり方という点で指弾をまぬがれないのは当然、さらに言えば「ビザ無しで来日できないか」とリクエストしていたそうだから、これが本当なら不法行為教唆・強制で大変なことになる
    いずれにしてもレスナーのせいにしておけば切り抜けられると思ったら大間違い、多くの新日ファン、元新日ファンがその辺りちゃんとわかってるよ
    そう簡単に騙せる時代ではない

  7. 私はチケットを購入してませんが批判はしますよ。
    日本人ですし。
    日本社会の害悪と言える団体なら批判する自由くらい持ってます。
    なんか新日を擁護してる人間って論理がめちゃくちゃですよねw

  8. 未契約の状態でカード正式発表している時点でまっとうな会社ではない。しかも今までさんざん同じことを繰り返してきてる。そんな団体、今は他にありませんよ。

  9. レスナーは契約はしたけどビザが届かなかったと主張しているのになぜか叩いてる人はなぜか新日本が契約しなかっ事を前提にしている。新日本叩いてる人のほうが論理がめちゃめちゃだね。

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