天龍ミニ情報

 天龍さんが4月7日にホームページを開設した。内容は新着情報、プロフィール、龍の言霊、スケジュール、GOODS紹介など。まだまだ準備中のコーナーもあるが、どこまで充実するか(私も人のことは言ってられないが…)楽しみ。
 アドレスはwww.tenryugenichiro.comです。以上、今日はミニ情報でご勘弁を…。

旧友からの電話

昨日、高校時代の友達からウン年かぶりに電話があった。同じクラスになったことはないが、写真部で共に3年間を過ごした仲だ。プロレス好きということもあって気が合い、冬休みには一緒にダイエーでアルバイトをしたこともある。通っていた高校が大学の付属高校だから、学部は違ったが、進んだ大学も一緒。ただし、私はゴングでバイトを始めてしまったために殆ど学校には行っておらず、大学時代に一緒に遊んだ記憶は皆無で、むしろ私が正式に日本スポーツ出版社に入り、彼が就職してお互いに社会人になってからの方が飲みに行ったりしていた。
 気付いてみれば10年以上、会っていなかった。でも、急に電話で話しても空白を感じないのが、昔からの友達のいいところなのだ。彼は職を変え、私も会社員ではなくなった。でも、お互いに愉快な人生を過ごし、愉快に話ができる。いつまでも愉快な話ができる自分でありたいし、彼であってほしいと思う。
 学生時代の友達には、かっこつけても仕方がないし、会っていて安心するし、自分を見つめ直すこともできるし、活力も与えられる。今週号の週刊文春で前田と佐山の対談が載っていたが、この2人も昔を思い出して仲良くしてもらいたいもの。
 ということで、近々、彼と飲みに行くことになった。記憶力のいい奴だから、高校時代のあんなことや、こんなことを覚えていて、いろいろ言われるんだろうなあ…。でも仕方がない。過去は消しゴムで消せないんだから!

動き出した天龍に注目!

 プロレス界の重鎮・天龍源一郎がいよいよ動き出した。キングスロード4・9後楽園で、
「こんなクソ面白くもないプロレスじゃ駄目だからね、俺はWAR興行をやるよ!」
と発言。ハッスル4・22後楽園では坂田亘、崔領二と組んで小川&大谷&横井のハッスル軍と激突、翌23日には大田区のドラゴンゲート興行でドラゴン・キッドとW龍コンビを結成してマグナム&望月と闘う。そしてドラゴンゲートの4・29佐賀大会ではマグナムとの龍魂十番勝負第6戦だ。
 こうした天龍の動きを見ていると、現状のプロレスに対する鬱憤を感じる。今やプロレスの価値観はメチャクチャ。そんな中でずっとプロレスの本道を歩んできた天龍が「これでも食らえ!」と、あらゆるところで暴れてやろうとしている気がしてならない。
 プロレスとは何か…と、したり顔で語る前に己の体を使って大暴れする。それが天龍流。これからのミスター・プロレスの破天荒な行動は要注意だ。

ボリビアより叔父来たる

 昨日、『NEWS侍!』の収録が終わって家に帰ると、珍しいお客さんが来ていた。去年の春から1年、南米のボリビアで生活していた叔父だ。叔父と言っても私の叔父ではなく、妻チエコの父親の弟。これまで何度か電話で話もしたし、ボリビアからメールを頂いたこともあったが、今回が初対面だった。
 以前、仕事で行った時に気に入って、60過ぎて年金が出るようになり、物価が安いし楽しいからと突然、ボリビアに行ってしまったというスゴイ人。今回は一時帰国で、向こうに移住するつもりだと言う。
「結構、日本人がいるし、日本で働いていたボリビア人が多いから、日本語で生活できるんだよ。スペイン語? 必要ないよ。ワッハッハ!」
 と、レスラーに負けない強烈なキャラの持ち主。そして何でもポジティブ志向。ウーン、私のオヤジに似ている…。
 陽気に喋り、豪快に笑い、そして去っていった叔父。今度、会えるのはいつのことか。一度、ボリビアに行ってみたくなったなあ。
 

私と上井氏の関係

 週刊ゴング先週号の前田インタビューによって、私とBMLの上井文彦総合プロデューサーの関係がどうなるのかと心配してくれる人も多いので、私の取材のスタンスを記しておこう。
 それまで一緒にやってきた人間が敵同士になってしまうのは、プロレス業界では日常茶飯事。これでオタオタしていたら、とても取材の仕事はできない。これまでもジャパン・プロレス勢の全日本離脱、全日本のSWS騒動、SWSの分裂騒動、T後藤らのFMW離脱、冬木軍のWAR離脱、全日本の分裂騒動…と、いろいろな事件に直面してきた。
 そうした事態の中、当事者たちが一番敏感になるのは「こいつはどっちの味方なんだ!?」ということ。私の場合は常に両方をきちんと取材する。両方と誠意を持って接するというのが私の変わらない姿勢だ。だから私はレスラーを友達だと思ったことがない。友達と思ってしまったら、取材や記事にためらいが出てしまうからである。どうしても、どちらかには面白くない記事となり、それで関係がギクシャクすることはある。でも、それは一時で、時間が経てば元の関係に戻れてきた。それは、それまでに築いてきた信頼関係の問題だと思う。そういえば、天龍さんが昔、
「相撲取りはね、一番親しかった記者に“引退か”って書かれた時に引退を考えるんだよ。“あいつに書かれたら仕方がない”ってね」
 と言っていたが、そんな記者になりたいと思う。
 で、上井さんと私の関係だが、上井さんは私のスタンスを理解してくれている。確かに前田インタビューは面白くなかっただろうが、変わらず取材に応じてくれている。だから私はこれからもBML、前田の両方の取材を変わらずにやっていく。

真の継承者の心遣い

今日は後楽園ホールで昼=キングスロード(以下、KR)、夜=全日本のダブルヘッダーだったが、昼のKRの追い込みを週刊ゴングから任されたために全日本には行けず。今日は小島VS鈴木、武藤VS吉江の公式戦が組まれていただけに、全日本も見ておきたかった!
 さてKRでの注目点は三沢以下、ノア勢の参加。巡業先の岡山から朝一番の飛行機で帰京して、試合後にはすぐに岡山にUターン、明日の試合地・神戸まで移動するという強行軍だ。にもかかわらず、快く協力するノア。このKRは“分裂騒動後の全日本”の色が濃いだけに三沢らの参戦は信じ難い。経緯を聞いてみると、
「駄目だよ、それ聞いちゃ。答えづれぇもん!」
と笑った三沢。どうやら、平成以前の全日本に籍を置き、ノアの旗揚げ時にはディファ有明にいたKRの高橋秀樹氏の願いを聞き入れたのが真相のようだ。
 ノア勢の試合は、まず菊地毅VSモリ・ベルナルド。果たしてノアはモリが日本人だと知っていたのかな? アントーニオ本多も登場し、リング上はDDTのイタリアン・フォーホースメンの世界。イタリアン・パウダーまで飛び出した。菊池はその世界に違和感なく溶け込んだのだから大したもの。花道の奥で潮﨑がププッと吹き出していたのが可笑しかった。続く志賀賢太郎は相島勇人の得意技をすべて受け止めての勝利だ。
 普通だったら、相手に何もさせずに一方的に勝って、ノアの強さを誇示してもいいはずだが、それをしないで相手の持ち味をちゃんと出させるのがノアの懐の深さ。そしてセミに登場した三沢は丸藤と組んで越中&マルビンといつも通りのノアの試合を提供した。大歓声になったのは言うまでもない。
「辛い時だろうけど、地道に真面目に」
とKRにメッセージを贈った三沢。この2つの言葉を聞いた時、三沢が馬場さんにダブッて見えた。6年前に全日本の看板は自ら外したが、やはり三沢こそが真の王道の継承者である。

春の祭典開幕

今日から春の祭典『チャンピオン・カーニバル』が開幕した。やっぱりこういう大会は選手に緊張感があっていい。今日は吉江VSブキャナン、鈴木VS嵐、小島VS中嶋、ケアVS諏訪魔の4試合の公式戦が行なわれた。吉江の入れ込みよう、嵐の本気、小島の三冠王者としての貫禄、ケアと諏訪魔のRODとVMの軍団抗争というテイストを入れつつも、基本的にはラフではなく技で勝負しようという姿勢が伝わってきた。
 だが特筆すべきは鈴木みのると中嶋勝彦の2人。常に緊張感と集中力を持って、どこの団体に出場しても自分の色をきっちりと出し、さらに底意地が悪いようでいて相手を光らせる鈴木のファイト、中嶋勝彦の、どんな大物と相対してもまっすぐに向かっていく透明感溢れるファイトは観る者の心をガッチリと掴む。それは才能、天性のものと言ってもいい。
 これは鈴木と中嶋の公式戦が楽しみになってきた!
 
 

映画『力道山』

 昨日、ようやく映画『力道山』を見に行くことができた。戦後の日本に勇気を与えた国民的ヒーローが、実は朝鮮半島出身だったというのは、今や広く知られている話だが、この映画が韓国映画であるということが大きなポイント。日本人の視点とは違う力道山像が描かれていたのだ。
 主演のソル・ギョングのエネルギッシュな演技は力道山にふさわしい。役作りのために5ヵ月で20キロも体重を増やし、セリフも日本語。かなり上手な日本語だったが、そのぎこちなさが、よりリアルな感じがしたし、力道山の猛々しさは日本人の俳優には醸し出せないものだと感じた。力道山が亡くなった時、私はまだ2歳だったから、のちのテレビ映像、様々な書物でしか力道山を知らないが「きっと、こういう猛々しさ、狂気、計算高さ、心の闇を持ち合わせていたんだろうなあ」と納得させられた。史実的には忠実なものではないが、力道山という人物の心を追った映画としては秀逸だと思う。
 プロレス的にはハロルド坂田役の武藤敬司、東浪(東富士のモデル)役の橋本真也、井村昌彦(木村政彦のモデル)役の船木誠勝のファイトぶりも見もの。いくらソル・ギョングが体を作っても、武藤のデカさが際立つ。ファイトシーンでも、さすがレスリング・マスターという存在感だ。橋本が動いている場面はそれだけで胸に迫るものがある。ちょっとお人よしな東浪と橋本本人の性格がダブッて見えた。船木は現実のプロレス界では復帰戦が流れてしまったが、スクリーンの上ではボディスラムやラリアットにきっちりと受け身を取って、純プロレスを披露。こういうシーンを見ると、やはり船木の現実での試合が見たくなってくる。
 とにかく、お薦めの映画です。

前田インタビュー後記

 今週号の週刊ゴングを読んで頂いただろうか。カラー巻頭の前田インタビューは私が行なった。前田にインタビューするのは週刊ゴング編集長時代の98年7月12日以来、実に7年8ヵ月ぶりのことだったが、47歳になった今も前田は変わっていなかった。
 何も計算せずに思っていることをズバズバ言うのが前田の姿勢。よくブチ切れるとか言われて、今の若い記者などは姿を見ただけでビビッてしまうが、私自身は前田の取材で嫌な思いをした記憶がない。ズバズバ喋ってくれる分だけ、こちらも物が言いやすいし、昔から知っているだけに、余計、気を許して喋ってくれるのだろう。その中で熱くなることもあるが、熱くなるのは正直に喋っている証拠。雑談も含めたら3時間ぐらい喋りまくってくれた。
 ただし、前田の取材をする場合は覚悟もいる。素直に喋る分だけ“ノーカット&無修正”が条件になってくるのだ。危ない発言をしても、それを全部受け入れなければならない。今回の取材でも、普段だったら載せないような言葉、表現があったが、敢えて掲載した。それが私と前田の約束であり、これまで築いてきた信頼関係だからだ。もちろん、私は彼の発言すべてを肯定しているわけではないが、彼独特の辛辣な言葉の中からその真意を読み取ってほしいと思う。

キニョネス、安らかに!

 4月1日(現地時間)プエルトリコのサンファンでビクター・キニョネスが死んだというニュースが入ってきた。まだ46歳…おいおい、それはないだろうというのが私の気持ちだ。
 悪徳マネジャーとしてFMWに来日以後、W★INGのブッカーやIWAジャパンの代表を務めていたキニョネス…髭とサングラスでコワモテ顔を作っていたけど、本当はベビーフェイスだったよね。そして金にうるさいことを言うわりには、日本人的な義理人情の持ち主で結構、損をしてたよねぇ。新宿2丁目の屋台で飲んだ時、アンタは「俺の気持ちが日本のファンに伝わらない」と泣いていた。そして「アンタはプロレス版のラフカディオ・ハーンだね」と言うと喜んでいたっけ。12年も前の2月、カリフォルニア州サクラメントで天龍さん、佐藤昭雄さんと朝まで飲んだ時には「テンリュウサン、クレイジーネ!」と、酔っ払っている姿がおかしかったよ。
 お互いに怪しい日本語と英語で、結局のところはどこまで意思の疎通ができていたのかわからないけど、アンタが日本のプロレス、日本のレスラー、日本のファンが大好きだっていうことはよくわかっていた。天国に行ったら、また昔のようにミスター・ババのドライバーをやってあげてね。サンボ浅子もきっと再会を喜んでくれると思うよ。父親のように慕っていたゴリラ・モンスーンもいるはずだよ。ビクター・キニョネス、安らかに…。