真っ白…

今週は月曜日に『NEWS侍!』の収録、水曜日に取材で外出しただけで、あとは自宅でひたすら原稿書き。それも結構文章量の多い原稿ばかりだから1日中、パソコンと向き合っている状態だ。
 何か世間から隔絶された感じ。ダイアリーに書くネタもなく、ひたすら原稿に専念している。ある意味、頭の中が真っ白で、心が浄化されたような感覚だが、やっぱり人間は世間と関わっていないと刺激がなくて、不安になるもの。これで時間がタップリあって好き勝手に遊んでいるんなら全然違うんだけどね。
 明日は週刊ゴング編集部へ。何だか久しぶりに下山するような気分だ。

アッという間に…

 忙しさに追われる中、ハッと気付いたら、もうすぐ4月。ということは、私もこの業界に入って何と27年目に突入したことになる。
 私が週刊ゴングにアルバイトとして入ったのは80年3月。高校を卒業し、大学に入学する間の春休みにゴングに通うようになったのだ。お陰で私の人生は狂ってしまった。結局、大学は3年終了時に中退。学歴社会から外れる人生になってしまった。
 締め切りに追われる日々だったから時間が経つのが早いこと、早いこと。かつて土曜日の夜に『オールナイト・フジ』という番組があり、90年に80年代を振り返るという特集をやっていて、それを観た時には、10年の早さに衝撃を受けたものだ。
 先日、39歳になった小橋が「入門した時に、自分が39歳になるなんて想像もしていなかった」と言っていたが、まさに同じような気持ち。当時18歳だった私が44歳の自分を想像したことなどなかった。これで、この仕事を今までと同じ年数やったら、70歳! ウーン、信じられない。きっと、アッという間に70歳になってしまうぞ、これは。
 今やベテランと呼ばれるようになってしまったが、下手をすれば20歳ぐらいトシが違う人間と同じ土俵で仕事をしているのは幸せなこと。まだまだ現役バリバリということで、気持ちだけは若くいられそうだ。ということで、これからもよろしく!
 

永源遙、故郷で引退

 昨日は永源さんのラスト・ファイト。金沢から4両編成の七尾線に揺られること1時間半…到着した永源さんの故郷・能登部(旧・鹿西町)は…こう言っては何だが、凄い田舎だった。会場のスポーツセンターろくせいもだだっ広い土地にポツンと建っている感じ。ここに超満員2600人のお客さんが集まったのだから、永源さんの人気は大したものだ。
 それにしても、今行って田舎だと感じるのだから、永源さんが15歳で東京に出る時はどんな感じだったのだろうか。大都会・東京に出るのは不安だったろうなあと思う。相撲部屋に入って文字通り裸一貫から始めて45年…プロレスラーとしての最後を故郷で、メインで飾れたのだからレスラー冥利に尽きただろう。
 私にとっても嬉しいことがあった。取材に来たマスコミから花束を贈ろうということになり、年長者で永源さんと縁が深い私が、その役を務めたのである。花束は報知新聞の記者が用意してくれたもので、それを私がリング上で渡すのには少々、心苦しさもあったが、最後の瞬間に直接、労いの言葉をかけることができたのは、私にとって嬉しいことだった。長年取材してきて、その選手を見送ることができるのは、この仕事をやっている人間にとっては大きな喜びである。

永源さんIN金沢

 今日は永源さんの引退ツアー取材で金沢泊。ラストを明日に控えて今日は最後のテレビ撮り、最後の百田戦、そして初めて家族(晴美夫人、智史さん、力大さん)が会場で試合を観るとあって、キャリア40年の永源さんも緊張気味。試合前、ちょこっと話をしたが、気もそぞろという感じだった。どんなに大ベテランでもやっぱり緊張するし、感傷的になるものだ。
 とりあえず、試合では百田さんをジャイアント・スイングで21回転という新記録を樹立。ツバも客席3方向、雅央に2回、西永レフェリーにも命中させてファンを喜ばせてくれた。
 それにしても永源さんにはファンクラブ時代からお世話になった。この業界に入ってからは、特にジャパン・プロレス時代には本当にお世話になっている。一番気難しい時期の長州を取材するのに、いつも選手会長の永源さんに頼んでいた。長州さんには「お前、また永源さんに言ったろ!」と苦笑いされたものだ。
 明日は秋山と組んでの田上&雅央戦。「ヨソいきじゃない普段の永源さんをボクは出しますよ!」という策士・秋山のプロレス頭に期待したい。

マレーシアン・ナイト

 昨夜は我が家で狂乱の(?)宴。昨年一緒にマレーシアのランカウイ島に行ったマサヤさん&シゲミさんのマンション大家さん夫妻、その息子夫婦で今年の2月にランカウイ初体験したタカシ君&ワカナちゃんの新婚カップル、なぜか2年連続で私たち夫婦とランカウイに行ったリエコちゃんと、その彼氏のソウ君、さらにはランカウイとは関係ないデザイナーのトミヅカ君が集結して、名目上はランカウイ反省会となった。
 妻チエコが満を持してマレーシア風カレー、マレーシアのソースを使った空芯菜炒め、サテー(ピーナッツのタレをかけたマレーシア風焼き鳥)、そしてメインに肉骨茶(バクテー)を料理。タカシ君作成のDVDをサカナにワイワイ。仕事とは関係ない親しい人たちと過ごすのもいいもんだ。って、気付いたら朝7時半かい!?
 ということで、目一杯遊んだあとは仕事に専念。当然、今日は徹夜状態に突入しようとしている。そして明日からは金沢→能登部と永源さんの引退2連戦の取材にGO! 頑張らなくっちゃ。

プロレスにも欲しいWBCの熱気

 昨日、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)に優勝した“王ジャパン”が帰国した。それにしてもWBCの盛り上がりは凄かった。キューバとの決勝戦の平均視聴率は43・4%。瞬間最高視聴率は56%だったという。
 
月曜日の『NEWS侍!』で、私は「今の新日本にイチローが足りない!」と言ったが、クールな仮面を脱ぎ捨てたイチローの熱さが日本国民の心を燃え上がらせる原動力になったと思う。
 ここ2~3年、日本のプロ野球は低迷状態だったが、このWBCの興奮覚めやらぬままにペナントレース突入となれば、今年は盛り返せれるかもしれない。こんなキッカケがプロレスにもないものか、とつくづく思ってしまう今日この頃だ。

BML後楽園大会

 今日はビッグマウス・ラウドの今年初の後楽園ホール大会。2・26徳島での前田&船木の決別宣言、棚橋VS柴田ボイコット、そして大会前日にはアラン・カラエフがビザの発給遅延による来日中止で村上&健介VS天龍&カラエフが流れて天龍が欠場になるなど、土壇場までゴタゴタ続きだった。
 果たして、この状況をファンはどう見るのか? 準備期間が少なかったこともあって観客動員は1472人と満員にはならなかったが、会場の雰囲気は悪くなかった。少なくとも前田後遺症は感じられず、変な野次が飛ぶこともなかった。
 特に休憩明け後の盛り上がりぶりは想像以上。欠場となった天龍が挨拶のためにリングに上がって「次回、格闘技色が強いと言われるこのリングで、ペットボトルとイスを使ってコテコテのプロレスをやります」と宣言して拍手を浴び、サインボール投げのサービス。ここでワーッと沸いたところで鈴木みのるVS藤原喜明に突入。14年ぶりの一騎打ちは、鈴木が“世界一性格の悪い男”を貫きながらも、かつての藤原組スタイルとなり、藤原に初勝利した鈴木は、試合後に正座して一礼。清々しい幕切れとなった。
 カラエフ来日中止で実現した村上VS健介は、健介が4分足らずで勝ったが、村上の要求を聞き入れて再試合に。これも健介が34秒で制した。久々の“怖い健介”を目の当たりにした上井プロデューサーは「健介さんのラリアットは僕の心に刺さりました。もっと頑張れよと激励されたような気がします」と感激。
 そしてメインは柴田が門馬相手にきっちりと締めてくれた。キック、関節の取り合い、そしてロープワークや飛び技も含めたノンストップの攻防は、まさに新しいスタイル。激闘を制した柴田の「魔法が解けて、今日からが始まりです」の言葉が印象的だった。
 ハッキリ言って、今のBMLにかくたるスタイルはない。だが、様々なタイプのプロレスを提供し、プロレスのイベントという見方をすれば成功だったと思う。何より、お客さんが沸いていたのが一番だ。上井氏が当初から参加を望んでいた天龍、健介、鈴木の心意気、柴田の必死さは確実にお客さんに届いていたと思う。

ファン感謝デー

 今日は後楽園で全日本のファン感謝デー。目玉は武藤&神無月VS小島&イジリー岡田。そう、ダブル武藤VS小島&三沢光晴の夢の対決だ。芸人をリングに上げるなんて不謹慎? いや、ファン・サービスだからいいじゃないか。試合前、京平さんも心配していたけど、神無月&イジリーのご両人は一生懸命、やってくれた。彼らはプロレス・ファン。だからこそ、かなり緊張していた様子だったが、嬉しそうでもあった。
 試合前にはWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の途中経過がアナウンスされたり、遊び心いっぱいのイベント。そこにあったのはファンの目線に立ち、ファンにいかに楽しんでもらうかという気持ちだ。普段がピシッとしていれば、こういう余興も喜ばれる。プロレスの根本は闘いだが、さらに言えば大衆娯楽なのだ。

残念!

 今日の新日本の両国国技館は前回2月19日より観客動員数が減って7500人。だが、もはや観客の入り云々が問題ではない。今の新日本は、集まったお客さんをいかに満足させて、次の興行で、その満足したお客さんが知り合いを連れてきてくれることで動員増を目指すしかない。
 週刊ゴングの速報の都合で全試合を観られたわけではないが、私は2・19より良かったと思う。お客さんも沸いていたし、試合も、選手のお客さんを満足させようという気持ちに溢れていたし、その必死さがちゃんと客席に届いていたと思う。
 ハッキリ言って、アラを探したらキリがない。甘いと言われようが、いいところを探したくなるのが人情というものだ。恐らく、集まったファンも私と同じ気持ちだったのではないか。
 これでメインのレスナーVS曙が良ければ、気持ちよく帰れたが…残念! レフェリーが試合に巻き込まれて“幻のフォール”が生まれたり、レスナーがベルトを使ったりしたのはいただけない。なぜ、普通にできないのか?この試合には曙にもレスナーにも逃げがあったと私は感じた。いいじゃないか、真っ向からぶつかって白黒つければ。負けたって傷なんか付きやしない。激しいぶつかり合いを見せれば、勝者も敗者も同等なのだ。最後の最後で逃げが見えた今回の両国…あと一歩だったのに、本当に残念でならない!

頑張れカズシ、そして棚橋!

 すったもんだの挙句、3・19両国における棚橋VS柴田は正式に中止となった。新日本サイドとBML上井氏サイドの考え方は平行線…当初、新日本は当日まで柴田が来るのを待つという姿勢だったが、ここで断を下したのは“信用”ということを考えれば賢明だっただろう。もっとも上井氏にしてみれば、3・19両国に喧嘩腰で殴り込む気持ちもあっただけに、こちらにしてみれば肩すかしとなる。今回の件は、まさにお互いの思惑のズレ、ボタンの掛け違いといった感じだ。
 さて、棚橋VS柴田の中止によって、棚橋の対戦相手に突如として浮上したのがキングスロードの宮本和志である。これは宮本にとってイチかバチかの賭け。新日本のファンにしてみれば、まったく未知数の宮本に対して「柴田の代わりになるのかよ?」という感情が芽生えて当然なのだ。
 だが、今の宮本は、どんな形でも世間に存在を認知させなければ明日が開けない。キングスロードの若きエースとして“王道”をアピールしても、誰も知らない一介の若手レスラーというのが現実だからである。とにかく宮本に要求されるのは、多くの人に知ってもらうことと、経験を積むこと。思いっきり棚橋にぶつかってもらいたい。あの棚橋なら、その心意気をきちっと受け止めてくれるはず。棚橋にしても、どんな事情にせよ、柴田戦中止でガッカリさせてしまったファンに満足してもらえるファイトをしなければならないのだ。
頑張れカズシ、そして棚橋!