岐阜で見た新日本のかすかな光

 契約更改が落ち着き、真の意味で新たな年に突入した新日本プロレスの地方興行を今日、初めて取材した。場所は岐阜産業会館。
 客入りは良かったものの、はっきりいって会場のムードはよくなかった。とにかくお客さんが静かなのだ。そして、そうした空気に支配されて試合が淡々と進んでいく。CTUのやりたい放題に沸く場面もあるが、そのボルテージが長続きしない。休憩前に一番沸いたのは長州の試合である。
 だが、すべてはメインの棚橋VS山本のU-30選手権で救われた。このところ勢いに乗っている山本のファイトも良かったが、2・5月寒グリーンドームで中邑に初めて勝って「俺は必ず新日本を引っ張っていきます」と宣言した棚橋が巧かった。山本を引っ張り、お客も掌に乗せる。結果、それまでの静けさが嘘のように会場は沸きに沸いた。この雰囲気が大事なのだ。
 熱気のある会場、切磋琢磨するレスラー…そこに輝きがある。ここ数年の新日本は世代闘争的なものが多かっただけに、昨年の「夢☆勝ち」の中邑VS山本もそうだったが、こういう若い同世代対決は実にフレッシュ。それでお客さんを満足させられる内容になれば言うことない。
 今日の試合を見ると、棚橋の覚悟は本物。ようやく光が見えてきたような気がする。

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