重大なミッション

今日は原稿書きも取材もなし。おおっ、これって今年初めてのことだ。だが、フリー稼業はボーッと1日を過ごすわけにはいかない。実は去年の秋から延び延びになっている重要なミッションがあるのだ。それは仕事部屋の改造。
 Office Maikaiとは言っても、自宅兼事務所。本来の仕事部屋は本の山で納戸と化し、実際に仕事をするのはリビングのテーブルというのが実情。私がずっとテーブルで仕事をしていると、妻チエコは家事がやりにくいだろうし、私も気を遣う。ということで、昨年秋から妻が仕事部屋改造計画に着手。設計から大まかな整理、廃品の処理などを全部やってくれたから頭が上がらない。
 今日はようやく時間ができたので、去年の暮れに買っておいたパソコン・デスクを作ることにチャレンジだ。BBSの裏ハワイ・コールズで妻が書いているように、私は家事がまったくできないという致命的な欠点を持っている。物作りも妻の方が得意。だいたい小学校の頃から図工は苦手なのだ。
「甘やかすと駄目だから!」の妻の一声で自力の製作。デスクの板が前後ろ逆になっちゃったりのハプニングはあったものの、ウン時間でようやく完成。おおっ、物を作る喜びとはこういうものなのか。
 だが、問題は商売道具の本の山。これを整理するのには、どれだけの時間を費やしたらいいのやら…。とりあえず、目標は今月いっぱい。そうしないと仕事にならないもんね。
 明日は日本スポーツ出版社に行って年末年始の経費の精算、12月分原稿料の請求書提出、吉川編集長とミーティングの予定。夜はノア後楽園大会に行こう。部屋の改造はそれからということで…。

キングスロード

 今日はサムライTV『NEWS侍!』に宮本和志と出演。いよいよ1月15日、キングスロードが旗揚げする。その若きエースが宮本なのだ。思えば、宮本とは2000年6月の全日本分裂騒動以来の付き合い。全日本が割れた後、最初に入ってきた新弟子が宮本で、その新たな全日本のデビュー第1号も宮本だった。確か、初めて喋ったのは分裂後の初シリーズで長岡に行った時だと思う。1年半前にアメリカに旅立ってからは折に触れてメールをくれた。
 今、私はGAORAで全日本プロレスの解説をやっているが、素直な気持ちは全日本もキングスロードもどちらも頑張ってほしいということ。主義主張、人間関係で両派に分かれてしまったが、全日本の今の方向性は好きだし、キングスロードには、この宮本、ターザン後藤、そして天龍さんなど、私にとっては古くからお付き合いさせてもらっている選手が多いだけに、やはり愛着を感じる。
 宮本の旗揚げ戦の相手は天龍さん。勝敗ではない、技でもない、巧さでもない、この1年半のアメリカ生活のすべてを、人間・宮本和志を思い切りぶつけてほしい。必ずや、お客さんに届くはずだ。

全日本でサプライズ!

 今日は全日本の2006年初のビッグマッチとなった大阪大会。昨年暮れのジャマール、バーナードの離脱、チーム3Dの来日中止、さらには、この大阪で曙の全日本参戦がラストになることが濃厚になるなど、不安材料がいっぱいだった。ようやく完成したパッケージが崩れかかっているのである。
 だが、いざ試合が始まるや、寂しいムードはなかった。武藤とのコンビで諏訪間&一生を撃破した曙は
「みんなが、いらんことを書いたり言ったりするからカタくなっちゃったよ。いろいろ声がかかるのは光栄だけど、プロレスラー曙は全日本から始まったわけだから。勉強して武藤部屋に帰って来たい」
 と、全日本への愛着を口にした。最後に武藤ばりのドライビング・エルボーを披露したのは曙なりの感情表現だったのだろう。
 3大タイトルマッチも内容的に濃かった。近藤にAKIRAが挑戦した世界ジュニア戦は、AKIRAの巧さと試合にかける姿勢が見えた好試合だったし、健介&勝彦VS嵐&カズのアジア・タッグは、敢えて健介が窮地に立った勝彦を助けず、勝彦が自力で勝利をモギ取った、意味ある試合だった。
 小島にTARUが挑戦した三冠戦は、例によってTARUがVMの仲間を使ってメチャクチャになったが、TARUのヒールぶりは全盛期の上田馬之助に匹敵する。試合前、黙々と走り込みをするTARUに本気を感じたし、それを真っ向から受け止めた小島は大したものだと思う。
 そして試合後に思わぬ展開が。何と諏訪間が小島に「お前がこの団体のトップにいるのが気に食わねぇんだよ!」と食ってかかり、止めに入った師匠の武藤まで殴打。そして「これからはVMに入って好き勝手にやっていくからよ!」と宣言したのである。
「このまま本隊にいたら、小島を越えられない。新人賞だって曙に持っていかれたしよ!」というのが諏訪間の言い分。
 こうした思いもよらない展開はWWE的。確かに陣容が弱くなったが、こうしたサプライズが起こる全日本からは今年も目が離せないぞ!

またまた迷走?どうなる新日本

 今年に入ってから、このダイアリーも新日本について書くことが多くなったが、そうなるとアクセス数がいい。やはりファンの関心事は新日本の今後なんだなあとつくづく思う。昔から新日本は、良くも悪くも突っ込みどころ満載。1・4を終えた今は、まさにそのピーク。マスコミ間でも誰が辞めるだの、集団で離脱するだのと、いろいろな噂話が飛び交っている状態だ。
 そんな中で新日本はまたまた迷走しようとしている。1月5日に長州不在の幹部会が行なわれ、長州独裁体制ではなく、会社サイドの発言力を増そうというのだ。別に長州を擁護するわけではないが、そうしたケツの座ってない姿勢がここ数年の混乱を招いたのではないか。上井じゃ駄目、草間じゃ駄目、そして今度は長州…コロコロと方針が変わるから、ファンもリングに上がる選手も戸惑うし、方向性が定まらない。だいたい、今回のドームは誰が責任者になっても成功は有り得なかった。そんなにうまくいくほど、ファンは甘くない。時間をかけて信頼を取り戻すことが重要だと私は思う。
 仮に長州に全権を任せたなら、1年は黙ってやらせる。長州を起用すれば、選手間にアレルギー反応が起こることはわかりきっていたはずなのだから、そのくらいの覚悟があったと思うのだが。それで駄目なら、それは新日本という会社の判断が間違っていたというだけのことなのだ。
 来週から、いよいよ選手の契約更改が始まる。こういうガチンコ取材は各社の記者の本当の実力が問われるところ。私もかつて、長州の全日本離脱、あるいはSWS騒動の時には燃えたものだ。だが、今は看板(媒体)を持っているわけではないので、この取材合戦には残念ながら参加できない。ここはお手並み拝見である。
 さて、明日は全日本の大阪大会の解説。今、全日本も揺れているだけに、何が起こるか…。

大晦日の視聴率

 大晦日の視聴率が出た。それにしてもNHK『紅白歌合戦』、フジ『男祭り』、TBS『Dynamite!!』の視聴率戦争は凄かった。
 特に『男祭り』は『紅白』『Dynamite!!』だけでなく18時スタートのテレビ朝日『ドラえもん』、TBS『日本レコード大賞』まで食ってやろうと、18時から23時45分まで実に5時間45分の放映。最初の1時間は格闘技マニアではない一般視聴者のために前振り番組、『紅白』がスタートする19時に合わせて髙田のタップ、締め込み姿の暴れ太鼓、開会式を持ってきて、『Dynamite!!』放映開始の21時には桜庭VS美濃輪をぶつけた。そして両軍の大目玉の小川VS吉田、曙VSボビーが同じ時間で真っ向勝負。『男祭り』も『Dynamite!!』も『紅白』に取って代わる大晦日の国民的テレビ番組として定着させる野望を持っていた。
 果たして結果はどうだったか? 紅白の瞬間最高視聴率は50・1パーセント。曙VSボビーの瞬間最高視聴率が25・8パーセント(平均20・05)で、小川VS吉田は25・5パーセント(平均19・44)。ちなみに格闘技2大イベント合わせて瞬間最高視聴率は俳優の金子賢VSベネットの27・7パーセント。時間帯的には『紅白』が一時中断、ニュース番組が流れていた21時29分だったという。
 03年の曙VSサップでは瞬間最高視聴率43パーセントをはじき出しただけに、K-1(Dynamite)もDSE(男祭り)共に総力をかけた今年は『紅白』を凌駕すると自信を持っていたに違いない。だが、結果的には前年より数字を上げられず、『紅白』に負けてしまった。この現実をどう分析するか。
 決して格闘技ブームが下火になったとは思わないが、前田日明の「目先の視聴率も大事だと思うんですけど、5年先10年先を見据えないと…」という言葉は重い。
 視聴率を上げるために選手に無理を強いて潰してはならないし、世間一般を意識するあまり、バラエティーに走ったら本質を見失う。今回の結果は、プロレス関係者にとっても対岸の火事ではない。総合格闘技もプロレスも、共に見直す時期に来ているのだ。

まだ見えない…

 今日は昨日の東京ドームの続編とも言うべきリキプロの後楽園。昨日の負け組の山本&長尾(新日本)が勝ち組の崔&佐々木義人(ゼロワンMAX)に勝ち、越中がヤングライオンの後藤洋央紀にきついヒップアタック、邪道&外道が金村&非道に雪辱し、長州は後藤達俊をラリアットでKO、高岩(ゼロワンMAX)&石井(リキプロ)の昨日の負け組がライガー&サムライに一矢報いた。そして最後の5団体バトルロイヤルでは後藤洋央紀が宇和野(リキプロ)を下して優勝。
 新日本VSインディーはトゥー・ビー・コンティニュード。崔は山本と徹底的に戦う姿勢を見せて「業界全体に火をつけてやる!」と意気込んでいるし、ライガーはゼロワンMAXのリングで高岩と、リキプロのリングでの石井との一騎打ちをアピールした。
 そして長州は「決着? そんな簡単に決着がついたら終わりですよ。遺恨なんか関係ないし、勝ち負けじゃない。選手たちの一生懸命やるという意気込みが大事」と言う。
 恐らく長州は新日本を軸としての、頑張っている人間、頑張っている団体全体の底上げを考えているのだろう。これが底上げとなるのか、それとも、諸共の地盤沈下になるのか!? まだ先は見えない、というのが1・4ドーム&1・5後楽園を見ての印象だ。

正念場!

今日1月4日は、いよいよ新日本の東京ドーム大会だ。ハッキリ言って前評判は良くない。思えば、メインがレスナーVS藤田からレスナーVS中邑に土壇場で代わったのがケチのつき始め。いつもの取ってつけたようなカードの羅列よりは、新日本VSインディーというコンセプトを立てたのは、個人的にはいいと思っているが、ドームという器を考えた場合、世間一般にアピールするものではない。
 去年の暮れの時点で前売りチケットが5000枚程度と聞いているので観客動員が心配だが、今回に限っては、興行的な客入りよりも、新日本が、新日本の選手たちが何を提示してくれるかである。ここで“新日本”というものを見せなければ、もはや終わりである。
 東京ドームは果たしてどうだったのか? 本日更新のプロレスコラムで書こうと思う。更新は午前0時前後になってしまうと思うが、ぜひ覗いてみてください。

ホロ苦いデビュー戦

 今日の全日本プロレス後楽園はブルート一生のデビュー戦。ブルートは身長194センチ、体重140キロの巨漢。山梨学院大学時代の2004年にはグレコローマン120キロ級で学生王者にもなった逸材だ。となれば、解説もゴングの仕事もなくても見ないわけにはいかない。昨日の追い込み作業のため、2時間ちょいの睡眠時間は辛かったが、後楽園ホールに駆けつけた。
 記念すべきデビュー戦の相手を務めたのは諏訪間幸平。諏訪間もキャリア1年2ヵ月の新人だが、この試合では諏訪間がいかにプロレスラーになったかが証明されたような内容になった。実は諏訪間とブルートは、アマレス時代に3回対戦している間柄(諏訪間が3戦3勝)。だが、諏訪間はプロとアマの違いをブルートに見せつけた。とにかく打撃の1発1発が全然違う。思いっきり振り抜く諏訪間に対して、ブルートは緊張していて思うように動けないのである。そして諏訪間は厳しい攻めを見せながらも、ブルートが何とか反撃してくると、キッチリとそれを受けとめる。ちゃんと持ち味も発揮させてあげようというファイトなのだ。最後は諏訪間の逆エビがガッチリ決まった。
 私は花道の奥からAKIRAと一緒に見ていたが、AKIRAも「諏訪間は巧いなあ」と感心。そしてブルートが反撃に移ると「そこで思いっきり入れろ!」「ここで切り返せるかな…」「今が踏ん張り時だ」と思わず声を出す。今年でキャリア22年になるAKIRAにしても、気持ちがデビュー当時に戻ってしまうのだろう。
「試合内容とかじゃないですよ。戦う気持ちなんですよ。そこに嘘はないから。やっぱり見ていて感動しますよね」とAKIRA。裁いていた京平さんも試合中はブルートに「行け!」と厳しい言葉を飛ばしていたが、試合後には「いやあ、凄い逸材だよ。緊張してガッチガチで何もできなかったけど、将来が楽しみだね!」とニッコリ。対戦相手の諏訪間も含めて、周囲の人たちはみんなブルートのデビュー戦を温かく見守っていたのだ。
 さて、プロとなったブルートだが、出てくるのは反省の言葉ばかり。
「アマチュア時代は差がないと思ってましたけど、プロとアマの差を実感できたというか…。倒せるかなって甘い考えだったんですけど、全然違いました。諏訪間さんは強い。さらに差が開いたことを思い知らされました。デビューできた嬉しさより、悔しさの方が大きいです」。
 だが、このブルート一生という男はプロ向きの感性を持っている。今後について聞かれると、
「課題は基礎体力を向上させることです。目標は…大きく言えば、この業界のトップです。理想のレスラーは…武藤さんのようにお客さんを惹きつけられるようなレスラーになりたいです」。
 デビュー戦では客席を見ることもできず、声援も耳に入らなかったというブルートだが、ちゃんと“お客さんあってのプロレスラー”ということを理解しているのだ。今から1年後、諏訪間との力関係がどうなっているか楽しみだ。
 

2006年仕事始め

 今日は後楽園ホールで全日本プロレス『新春シャイニング・シリーズ』開幕戦。GAORA全日本中継解説が私の仕事始めとなった。昨年暮れのジャマール、ジャイアント・バーナードの離脱で先行きが心配された全日本だが、とりあえずはその後遺症はなし。試合前のRODとVMの掛け合いも、お互いの目玉ガイジンの離脱をネタにして、相変わらずの盛り上がり。大会全体も正月ならではのハッピーなムードに包まれていて、一安心だ。
 実況席は例によってTARUに襲撃され、松崎アナがムチで首を締め上げられるという新年早々の災難。TARUは1・8大阪での三冠挑戦に張り切っているのだ。1・8大阪は小島とTARUの三冠戦、近藤とAKIRAの世界ジュニア戦、健介&勝彦に嵐&カズが挑戦するアジア・タッグ戦、さらに武藤&曙VS諏訪間&ブルート一生のタッグマッチ…と賑やか。この大会の出来が06年の全日本を左右する。
 そうそう、2・11健介興行のカードが北斗の口から発表されたが、ケンスキー&フロリダ・ブラザースの登場、鈴木みのると北斗のバトルロイヤル参加、そしてメインでは健介&小橋VS天龍&勝彦が実現する。約2年、フリーとして活動してきた健介ファミリーの人脈を活かした楽しい大会だ。何となく新年から明るいムードが出てきたのは実に喜ばしいこと。
 このハッピーな気分のまま、今日、私は週刊ゴング編集部で徹夜作業。今年も働くぞ!

2006年元旦

 あけましておめでとうございます!旧年中は、このサイトを訪れて頂き、ありがとうございました。本年もよろしくお願いします。
 ということで、新しい年を迎えたわけだが、大晦日の我が家は大掃除でパニック。仕事部屋の改造も年内に終わらず、日頃、家のことを何もやっていなかったツケが回ってきて、青息吐息。改めて妻の偉大さを知った私でした(ヨイショ!)
 でも、夜にはトミヅカ君、タカシ君&ワカナちゃん夫妻、BBSに勝手に書き込みをしたリエコちゃん&ソウ君カップルがやってきて、何とか年末年始らしい雰囲気に。久々にお酒を楽しんだ次第。
 もちろん『男祭り』と『Dynamite!!』も大晦日&元旦の2日間にわたってチェック。『男祭り』では五味VSマッハ、金子賢VSベネット、負けはしたもののプロレスラーの心意気を見せた小川と吉田の一戦が良かった。『Dynamite!!』では、何と言っても所でしょう。残念ながら曙は、まだプロレスラーの本当の心を掴んでいなかった。何があっても、最後までやり遂げるというのがプロレスラーの基本なのだ。この大晦日2大決戦の総括は週刊ゴングで書くことになったので、そちらを読んでいただければ幸いです。
 さて、1年の計は元旦にありと言うが、今年の私の抱負は「心も体も健康に過ごす」という、ごく当たり前のこと。でも、当たり前ということが実は難しいんだよね!