盛況!ノア武道館

 ノアの2006年初のビッグマッチとなった日本武道館は16800人の超満員。相変わらずの勢いを見せてくれた。マッチメイクも巧く練られたもの。売りになったカードは…まず、ノアでは初対決となる三沢VS健介の6人タッグ。もう、新鮮さだけでOKという感じだ。
 そして小橋&泉田VS曙&力皇。これは理屈抜きに面白いプロレス。いつもは相手を肉体で圧倒する小橋の前に塗り壁のような曙が立っただけで「オーッ!」と唸りたくなるもの。小橋が目一杯のチョップを打ち込めば、曙は突き倒しで小橋を吹っ飛ばす。まるで怪獣映画のような迫力と楽しさがそこにあった。曙と力皇の大相撲・昭和63年コンビは本当に楽しそうだったし、東関部屋の先輩・泉田も曙にモンゴリアン・チョップ、ヘッドバットで意地を見せた。最初は小橋コール一色だったのに、試合後は曙にも大声援。
「今日はまず、相撲時代とは逆にプロレスでは先輩の力皇さんに迷惑かけないようにと思っていました。そして小橋さん、泉田さんに正面からぶつかっていく…小橋さんのチョップから逃げないようにと。マシンガン・チョップは本物のマシンガンより痛いんじゃないですか(苦笑)? 同期の力皇さんと組めて、プロレス界のトップの小橋さん、新弟子時代に鍛えてくれた泉田さんと試合ができて、こんな幸せなことはないですよ。一生懸命やればお客さんに伝わる…その姿勢でやっていきたいです」。
 こんなコメントを出す曙は、やっぱりプロレス向きだ。
 セミのKENTAと丸藤の一騎打ちはジュニアの究極系。曙の話を聞いていたので20分過ぎからしか見ていないが、エプロンからの不知火、タイガー・スープレックスを1回転して立つなどの攻防は、まさにギリギリ。2人の卓越したセンスと運動能力、そしてこの年齢でしかできない戦いだったと思う。ハッキリ言って、このレベルは他のレスラーにはついていけないものだろう。
 その後のメインの田上VS秋山は両者にかなりのプレッシャーがかかったはず。試合後、秋山は、
「いつも偉そうなこと言ってるけど、凄いプレッシャーだった。ジュニアが体削ってやっているのに、ヘビーの人間はもっとやらないと。年齢的に体はついていかなくなっても、気持ちだけでも負けないでやっていきたい。リキ、森嶋、ヨネ…ちゃんとやってくれ!」
 とコメントしていたが、これは本音だったろう。
 売りの4試合がすべてタイプが違い、しかもそれぞれの試合に臨む選手が他の試合に負けまいと頑張る。これならファンが支持して当然だ。ノアの底力と精神が垣間見れた武道館だった。

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