伊東竜二のプライド

 昨日のサムライTVは『NEWS侍!』は大日本の伊東竜二がゲスト。伊東と一緒に番組に出るのは11月21日以来だ。普段、私の出演は月曜日が基本だが、今回、伊東の火曜出演にあたって、大日本の関係者がゴングの『インディー・サミット』の記事を読んでリクエストしてくれたらしい。不思議なもので、大日本の名物・蛍光灯マッチをナマで見たのは『インディー・サミット』だけなのに、サムライでの映像、そして前回の伊東&佐々木貴との出演で、思い入れを持ってしまった。それはかつてハヤブサをエースにした新生FMWと感覚的にダブるからかもしれない。
 彼らの蛍光灯マッチは完成されている。蛍光灯というギミックに頼るのではなく、たとえば6人タッグだとしたら、最初の5分は1対1の攻防が代わる代わる繰り広げられ、その間に蛍光灯ではない凶器による場外戦。その後に絶妙なタイミングで蛍光灯が使われる。もちろん、きちんとした技も出るから、飽きることはないし、陰惨な感じもしない。ある意味でダイレクトに痛みを伝えるプロレスと言っていいだろう。葛西純が「伊東のデスマッチは、スポーツライクなデスマッチ」と言うのも頷ける。
 その伊東に「本音では『インディー・サミット』をどう思っていた?」と聞いたら、
「やってもらう分にはいいし、普段は大日本に来ないお客さんにも見せられるからいいとは思います。それに誌面でも大きく扱ってもらえますからね。でも“それを大きく扱うなら、普段の試合も大きく扱ってくれよ、あれより凄いことやってんだから”って思いますよね」
 と、笑った。そこにはやはり意地があったのだ。
 伊東の誇りはデスマッチ・ヘビー級のベルト。中央に有刺鉄線を付けたのは伊東自身。そしてベルトの皮の部分は茶色に変色していた。これは血の痕だ。
「血がついてのを一度も拭いていないんで…」
この血を吸った茶色いベルトが伊東のプライドなんだ。
 今日、伊東は横浜文化体育館でアブドーラ・小林相手に防衛戦。私は別の用事があって、残念ながらいけなかったが、きっと今頃、凄いデスマッチを展開しているに違いない。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です