今、新日本の中が凄いことになっている!

 10日=大阪、11日=名古屋の新日本05年ビッグマッチ最終2連戦を取材に行ったが、新体制となった新日本の耐震構造はガタガタだということを思い知らされた。
 まず、10日の大阪。試合前にサイモン社長以下の幹部、長州現場監督が緊急記者会見で藤田の1・4出場キャンセルを発表。猪木事務所から連絡があったそうだが、その理由が分からないというのだから、お話にならない。長州は穏やかな口調ながらも、
「ボクが新日本の人間だったら、間違いなく違う反応を示しますよ。こうやって話してるけど、胸クソ悪いですからね、気分的に。こういう状況は仕方ないんだけど、怒りを露にしてほしい。怒りを表さないと期待していたファンも納得しないでしょう。ボク自身は妥協したくないですよ」
 と、おっとり構えている新日本幹部にチクリ。穏やかな口調になっている時ほど、長州は怒っているのだ。こんなことばかり続いていたら、選手もリングに集中できないだろうし、マスコミ側にしても「ゴタゴタよりもリングで頑張っている選手を記事にしてあげてくださいよ」と言われたって、リング上を追ってる場合じゃないというのが正直なところだ。
 もはや新日本と猪木事務所の亀裂は決定的。そして長州体制となったリング上では選手が様々な思惑を胸に秘めて試合をしていた。10日の大阪では金本VS稔が行なわれたが、試合後に勝った金本が、まず田山レフェリーに握手を求め、続いて稔に握手を求めた。これを拒否する稔の目には涙が…。金本は笑顔で「ありがとう。ええやないか」とさらに握手を求める。その金本の目からも涙がこぼれ、とうとう泣き出してしまった。長州体制を批判してきた金本。これはどう見たって稔との最後の試合であり、新日本に別れを告げる行動である。翌11日の名古屋では金本VSタイガーマスクが行なわれ、試合後に金本はタイガーと肩を組んで、タイガー側の花道に引き揚げていった。
 そのタイガーは1・4東京ドームの稔と組んでの高岩&石井とのタッグマッチを「メリットがない!」と一刀両断にして、近くに長州がいるにもかかわらず「5対5の藤波軍に入れてほしい。そうしたらジュニアの怒りを見せつけてやる!」と吐き捨てた。ヘビー級では西村が“故郷からの旅立ち”を宣言している。 離脱ではないが、ライガーも稔も1・4東京ドームのカードに憤っている。彼らの場合はそれをエネルギーにしてリングで発散しているから、まだいいだろう。
その一方で11日の名古屋のメインでレスナーと一騎打ちを行なった永田は、
「ここ数年、沢山のレスラーが辞めていったけど、こういう世界最高峰の男と戦える新日本のリングにはまだまだ魅力がある。俺は残って正解だったと思う」
 と新日本残留を示唆する発言をした。
 今、新日本の選手は個人としての行き方をそれぞれに模索している。一体、新日本という団体はどうなってしまうのか? こうなると、1・4東京ドームは見逃せない大会である。

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