天龍と小川

 今、ようやく週刊ゴングのノア速報増刊号の入稿が終わった。今回の増刊号の記事はすべて署名入り。私は力皇VS棚橋のGHCヘビー級戦と天龍VS小川を担当したので、ぜひ読んで下さい。金曜日発売です。
 ということで、宣伝はこれくらいにして…今日(正確には昨日)のノア東京ドームである。実は週刊ゴングの速報ページも担当したために三沢VS川田、小橋VS健介は観ることができなかった。現場に行っていてこれだから、仕事とは辛いものだ。周りの評価を聞くと、小橋VS健介の評判が凄くいい。改めてテレビで確認するしかない…。
 観ていないものは書けないので、ここでは天龍と小川について増刊号と重複しないことを書かせていただく。正直言って、この2人の対決への私の思い入れはかなり強い。それはそうだろう、21年前の2人の出会いから知っているのだ。その間、天龍さんとは天龍番記者としてずっと接してきたし、取材できない期間はあったものの、小川も変わらず私と付き合ってくれていた。2度とリングで交わらないだろうと思っていた、そんな2人の初のシングルだから力が入っても当然だろう。
 ただし、6月7日の仙台におけるタッグ前哨戦からドームの日まで、私は2人と一切連絡を取らなかった。話を聞かずに敢えて真っ白な気持ちで試合を観、記事を書きたかったからだ。
 だが、いざ観てしまうと…試合内容はハッキリ言ってどうでもよかった。入場前の両者の何とも言えない顔、対決前までは2人とも盛んに相手を挑発していたが、実際にリングで対峙した時の嬉しさが隠せない表情を見ただけで十分だった。それは6万2千人の中での2人だけの試合という天龍と小川にとって贅沢な時間だったと思う。
 試合後、自然な形で小川を抱き寄せた天龍と、これまた自然に受け入れた天龍。すね者2人がそれぞれに素直な感情を表した。リング上では、お互いがお互いをリスペクトして同じ目線で戦っても、リングを降りれば、師弟は師弟。こうしたドラマを間近で見ることができたのだから、21年間、2人と付き合いができてよかったと思う。プロレスは単なる勝敗を競う格闘技にあらず。プロレスは人生ドラマだ。

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