粋な計らい

 今日15日は全日本の7月シリーズの開幕戦。ということは、全日本のレスラーは橋本さんのお通夜に出席できないということになる。つくづく辛い仕事だ。
 そんな状況で武藤が粋な計らいをしてくれた。全試合終了後に追悼の10ゴングを鳴らすことは決定済みだったが、メイン終了後、武藤が小島、健介、嵐を指名して急遽、武藤&嵐組と小島&健介組の追悼試合10分1本勝負が行なわれたのだ。レスラーはレスラーらしく、リング上のファイトで故人への哀悼を表そうという武藤の意思である。小島、健介はもちろん、嵐だって橋本さんの三冠王座に挑戦した男。武藤は、ちゃんと縁のある人間をピックアップしたわけだ。小島は試合のスタートから泣いていた。
 橋本さんを偲ぶようにケサ斬りチョップを連発する選手たち。嵐の橋本さんを彷彿とさせるニールキックに会場がどよめいた。武藤は、橋本さんが小川との一騎打ち第2R用に開発した燕返し、さらには三角絞めを繰り出した。館内はいつしか橋本コールに包まれ、試合後の10ゴングの時には客席のあちこちから、すすり泣きの声が…。フィナーレはもちろん橋本さんのテーマ曲『爆勝宣言』。
 どういう形でもいいから橋本真也というレスラーをファンの胸に焼き付けたいという武藤の気持ちが痛いほど伝わってきた後楽園。今日はGORA中継の解説にためにお通夜に行けず、明日も追悼増刊号に続く週刊ゴング用の橋本さんの企画ページの締め切りの都合上、葬儀に出席できない私にとっても、この粋な計らいは嬉しかった。ありがとう、武藤敬司。
 

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