ホール・オブ・フェーム

 今日は取材がないので、遅ればせながら4月5日に行なわれた『レッスルマニア21』のDVDを観た。アメリカ国内でのビジネスが落ちていると言われているWWEだが、さすがに年間最大のビッグショーだけにパーフェクトに仕上がっている。試合的にはカート・アングルVSショーン・マイケルズが素晴らしかった。技の組み立て、切り返しの妙…キャラクターだけではない、アメリカン・プロレスの真髄が垣間見られる試合だった。
 さて、私が興味を持ったのは、実は試合ではなくDISC3に収録されていたホール・オブ・フェーム。往年のレスラーの殿堂入りのセレモニーである。
 2005年に殿堂入りしたのはカウボーイ・ボブ・オートン、ジ・アイアン・シーク、“ミスター・ワンダフル”ポール・オーンドーフ、“マウス・オブ・ザ・サウス”ジミー・ハート、“ラウディ”ロディ・パイパー、ハルク・ホーガンの6人。
 英語版のDVDなので、喋っていることは半分もわからないが、往年のレスラーに対するファンの、現役バリバリのレスラーたちのリスペクトが凄く伝わってきた。ホーガンなどは登場するなり6分近くのスタンディング・オベーションとホーガン・コール。トリプルH、ストーンコールド、カート・アングルが、まるでプロレス・ファンの少年のような目で先輩たちのスピーチを聞いているのが印象的だった。
 一番インパクトが強かったのがアイアン・シーク。杖をついていたものの、スピーチになるや元気いっぱい。訛りの強い英語で自分の人生を語り、時間が来ても「まだ、喋りたい!」と、かつての全米一の嫌われ者が、いいオヤジ丸出しだった。
 また、ホーガンが他の殿堂入りのメンバーと抱擁を交わしていたのも、オールド・ファンにとっては嬉しい光景のはず。いずれのメンバーも80年代にホーガンの敵となったレスラーなのだ。ホーガンにしても、この日の延々と続いたスタンディング・オベーションは、彼らがその時代にいてくれたからこそという想いがあったと思う。
 WWEが往年のレスラー&関係者を大切にすることには以前から好感を持っていたが、日本マット界にもホール・オブ・フェームが欲しい。若いレスラーも関係者も、先輩たちの背中を見て生きている。プロレスは伝承文化なのだ。
 

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